短編集
□ぷりがむれっど
1ﾍﾟｰｼﾞ/1ﾍﾟｰｼﾞ
「先輩！先輩！」
『赤也！？』
崩壊後に赤也が私のクラスに飛び込んできた。
「先輩！先輩！先輩は俺と付き合えますよねっ！？」
『…は？』
クラスがザワザワする。
なに言ってんだ、こいつ。
あーくそ可愛い。
『やーだよっ！』
「ええええ！？なんでっスか！」
頭を抱える可愛い後輩。
「ほら、言ったろぃ？」
「赤也はモテんのぅ」
『あ、２人とも一緒だったの？』
ブン太と仁王が赤也の後ろから顔を覗かせた。
「な、みなと。付き合うなら俺だろぃ？」
「え、俺なら丸井先輩は無理っす。」
生意気発言な後輩を無視してブン太は私に詰め寄る。
『え、近…』
「みなとは俺と赤也、付き合うならどっちだよ。」
『えー…』
「先輩！俺ッスよね！？」
『…ﾌﾟﾘ』
「ええええ仁王かよ！」
「仁王先輩ずるいッス！」
「２人とも悪いのぅ。」
ニヤニヤと仁王が笑った。
そのまま肩を抱き寄せられる。
「可愛いのぅ」
『ちょちょちょ、待て待て待て！付き合うなら仁王って言ったけど付き合うとは言ってない！』
「なんでじゃ？」
『だって仁王恋人７人くらいいそうだもん。』
「…。」
「本当にいんのかよ！」
「先輩最低ッス！！！」
２人から大ブーイング。
「…女が勝手に寄ってくるだけじゃ。付き合っとらん。」
「うわー先輩モテモテ発言じゃないッスか！」
「じゃからみなと…」
『いや、付き合いませんよ？』
「もうこんなんほっといて行こうぜ、赤也。」
「もうこれからガムレッドで行きましょうよ。」
「そうだな。」
「みなと…幸せにしちゃる。」
『だーかーらー！！！！』
今日も僕らは元気です
.