短編集

□受け財前
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「先輩っ!」


授業終わって校門を抜けた所でみなと先輩の腕を掴んだ。

「今日は、一緒に帰ってくれへんのですか。」

はあはあと乱れた呼吸が苦しいけど、先輩に置いて行かれたほうが苦しい。



『ああ、一緒に帰る?』


そう言ってにっこり笑ってくれてホッとした。

「はいっ」




しばらく話しながら歩いていて、ふと気が付く。

先輩が手ぇ握ってくれへん。

やっぱりこういうのは彼氏が握るべきなんやろか。


「あ、」

またしばらく歩いたところで先輩にそっと手を握られた。


『繋ぎたそうにしてたから。』


やっぱり俺のことを一番分かってくれる。


「先輩!」

『ん、』

嬉しくなって先輩を抱きしめてキスをすると、意外にも先輩は大人なキスで返してきた。

「せんぱ、いっ…ん、はぁ…」

俺ばっか声漏れて恥ずかしい。

暫くして離れてから顔を真っ赤にして俯けば、可愛いと頭をなでられた。

なんでこんな余裕やねん。

「俺ばっか、好きでもう嫌や…」

『私も大好きだよ?』


「俺、男の子やのにっ…護ってあげれんしっ…キスだって、下手やし…!」


『ええええ、泣かないでよ、』

「先輩、すきっ!」


先輩を腕ん中閉じ込めると先輩が、世界一すきなんて呟くから我慢できんくなってもっかいキスした。







.

リクエストから
受け身財前と聞いた瞬間、話がふってきたから速攻書かせていただきました!
うーん下手なオチ。

甘えん坊なぜんざいくんって素敵ですよね!
 

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