短編集

□じろちゃんが溺愛してくる
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「みなとーっ!」


『じろちゃん!?』


部活開始と同時にじろちゃんが抱きついてきた。


「可愛い可愛いーっ!」

ほっぺにいっぱいキスされて真っ赤に染まる頬。


『じ、ろちゃんっ!や、やめ、』


「可愛いーっ」


『だから、…んっ』


怒ろうとした唇を塞がれる。

「俺、彼氏だCー!」


『部活中だよ!』


「みなとが可愛いのがいけないんだCーっ」

唇を尖らせるじろちゃん。


『可愛い…っ』


こぼれてしまう本音。


「みなとの方が可愛いC」


さらにぎゅってしてきたじろちゃんの腕がいきなり離れた。



『え、』


「いちゃいちゃするなら他でやれ!お前は部活しろ!」


激怒中の跡部君…。

やっば!

『ご、ごめんなしゃ、』


「ごめんなしゃいだって!みなと可愛いーっ!」



「お前らいい加減に…っ!」





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