短編集

□ジロちゃんがヤキモチ
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「ほんま可愛えなあ…。」


『えー?』


「おい、みなとー!ドリンクくれ」

『はい、宍戸さん。』

「ありがとな。」


『鳳くんもどうぞ!』

「あぁ、ありがとう。」



気に入らないC…。


「みなと、こっちへこい。」

『あ、跡部さん。はーい!』


氷帝テニス部マネージャー、鈴木みなと。

俺のカノジョ。


『あ、じろーもドリンクとタオルどうぞ!』


笑顔で差し出されたドリンクを素直に受け取る。


「みなと、」

「おーい!マネージャー!」

『あ、はーい!じろーごめんね…、』


話しかけようとしたら跡部に呼ばれて仕事に戻ってしまった。

最近、レギュラーのみなとに対する態度が気になる。


だって、俺のカノジョなのにみんな絶対みなとが好きだもん。

むぅー!!!!!

俺のモノだってば!!!!!



「おーい!!マネージャー!」

さっき跡部がやってたみたいにみなとを呼んだ。


『ちょ、芥川先輩!?』


「早く来てよ〜!」


『どうしたの、じろー。』


駆け寄ってきたみなとをそっと抱き締める。


「みんなの前でも俺のこと、名前で呼んで?」


『あ、うん。わかった』



「あとみんなに優しくしないで。優しくするなら俺にはその100倍優しくすること!」


そう言っておでこをくっつけると、

『私はじろーだけだよ。』


と笑ってくれた。

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