短編集2
□ざいぜんにぜんざいあーん
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激しくキャラ崩壊
でっれでれ財前。
甘い財前。
もはや善哉
ごめんなさい、おっけーなら↓
「先輩、それ…」
『ん?』
お昼休みに教室で善哉食べてたら彼氏の財前光くんが教室にきた。
「それって…、」
『あぁ、新発売の善哉。朝コンビニで買った。』
「あーん。」
ほへ!?
普段クールで冷静でイケメンでツンツンキャラの財前光くんが私の横にきて口をあける。
「先輩、ちょうだい。くれへんと、おれ…しぬ、から」
上目遣いでじっとこっちを見つめてくる。
『財前光可愛い』
「そんなん、ええから、はよ!!」
そんなに善哉好きなのか、財前光。
『どーしよっかなあ〜』
「それ、朝売り切れてて、おれ食べたくて、」
『年中遅刻してる財前光が悪い』
「うー…先輩、いじわるや…。おれ、なんでもしますから…。」
うん、楽しくなってきた。
それ以前になんか財前光がエロくて、なんか…ハハッ
『ひかる、あーん。』
「あーん。」
ちょ、待ってよ
なにこの可愛さ。
『かわいいいいいいいいい!!!!!!!!!!!!!!』
押さえきれなかった叫びが教室に響いた。
「先輩、」
目の前に財前光のすねた顔。
やば。
あーんさせて放置してたことを思い出す。
「もうええ。」
『ひかる!』
「先輩が、悪いんすからね。」
『んぅ…、』
ガシッと乱暴に後頭部をおさえつけて舌を絡めてきた。
『ひか、ふぅ…んっ』
教室、だってば!!!!
やっと唇を離した財前光を睨みつける。
「善哉の味した。」
うれしそうにぺろっと私の唇を舐める。
もう、かなわないわ。
「先輩、これ美味しいです!!!」
『でしょー!!』
「んまぁ…。」
本当に嬉しそうな顔をする財前光。
なにこの可愛い生き物!!
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