短編集2

□はひば財前
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SHR終了の鐘が鳴る。


きた、待ちに待った今日の部活!



ダッシュで2年生の今日へと駆け上がった。


『ひっかるうー!!!』



教室の中にいる光を呼ぶと、素直にバックを持ってこっちに来た。


『あれ、やけに素直じゃん。』

「先輩がうっさくなる前に出たろ思うて。」


『生意気!』



ああもう幸せ!!

光と部活だ!!


マネ入ってよかったあああ





「あ、なまえちゃんやんかあ!!!」


『うわ。』

せっかくの光とのイチャイチャタイムに入り込んできた自称イケメンの変態部長。


「うわってなんやねん!嫌がってる顔、超キモイで


『むきいいいいい!!!!』




牙をむいて白石を追いかける。






「ぷっ…先輩、おもろすぎっすわ…!!」


笑いを堪えられない光が横で笑ってる。




『か、可愛い…。』




「今日もお前は元気やなあ!」

ぼけっと光を見ていたら、後ろからきた謙也に頭をわしゃわしゃされた。


『けんや!!』


「なんや?」


『手ぇどけろ。』


「なんやどないしたん?」


手ぇどけろ



「…はい。」



「まあまあ、なまえ、謙也、喧嘩はあかんで。そないなことより今日は大事なことがあるやんか?」

白石が私たちに目で合図を送る。


「せやな」

『そうだね!』


「いっくでー!せーの!!」


3人で一気に光の方に隠していたクラッカーを引いた。



「「『はっぴーばーすでー、ひかる!!!』」」




「は、」



心底びっくりしてる光は本当に可愛い。




「誕生日、おめでとさん。財前。」

「あ、ありがとうございます…。」


白石の言葉に、光は少しずつ今の状況を理解し始めた。



「ほんま、おめでとさん!!」

謙也に笑顔で頭なでられて、崩れた髪型にすねた顔

なのにどことなく嬉しそうで。









『光だいすき、おめでとう!!』







「…ありがとうございます。」


サプライズ大成功!と光にむかって笑顔でピースをしたら


「ほんまに、ありがとな。」



みんなに聞こえないくらい小さく言われて抱き締められた。



「あ!2人だけずるいで!!」


「ほな俺も!」



空気読めない変態とヘタレが入ってきたけど、まあ光が嬉しそうだからいっか!




→あとがきとか需要ないもの
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