短編集２
□最近は光にメロメロです
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最近は、ってなんやねん。
聞こえてきたんはクラスの女子の会話。
なまえが言った、最近は光にメロメロっちゅーんが気に入らん。
たしかになまえは今まで部長の大ファンだった。
ずっと、好きだーって言ってたんに。
そのたびに俺、悔しかったんやで。
簡単にメロメロとか言うなや。
あかん。
勘違いしてまいそう。
「だってさ！！超可愛いんだよ！！」
可愛いとか嬉しないわ。
可愛いとか俺のキャラちゃう。
俺ピアスつけてるし髪たててるし、いけてるキャラや。
耳についたピアスを弄ってみる。
「もう好きになっちゃいそう！」
はよなったらええねん。
私なんかもう好きだもん！とか言うてるクラスメートの声は耳に入っとらん。
「まあ光が私好きになるとか有り得ないけどね〜！」
カチン
有り得ないってなんやねん。
人の気持ち否定しよって。
気付いた時には立ち上がってなまえの腕を掴んでいた。
「ひ、ひかる！？」
あかん。
このあとどうするかとか考えてへん。
告る、とか俺のキャラちゃうやんか。
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