Short

□プール掃除
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*夏のプール掃除イベントのお話
ちょっとキャラ崩壊



******


朝、まだ寝ていたのにある人の着信のせいで起こされた
まだ7時なのに一体誰だと携帯を見ると同じクラスの木ノ瀬梓からだった
また珍しいやつからの電話だなーなんて思いながら出る


『もしも』
「出るのが遅い。」
『…こんな時間にかけてくる人には言われたくないね、普通寝てるから』
「あと1時間後にロードワークの時間だろ?いい目覚ましになったじゃん」
『なんであんたが私のロードワークの時間知ってんのよ、そんで用件なに?』
「あぁ、弓道場来て。あとで説明するから。ロードワークは後回しね」
『はぁ?!ちょっと待って』


プーップーッ
切りやがった。服なに着て行こうか迷ったが、用事のあとに図書館行こうと思い制服にした


『木ノ瀬ー!』
「篠崎、おはよう。今からプール掃除することになってさ、宇宙科使うだろ?篠崎も手伝え」
『使うけど、(なんで命令)…まぁいいか。……あ、夜久先輩!!おはようございます、先輩に会えるなんて木ノ瀬誘ってくれてありがとう!!』
「わざわざごめんね咲稀ちゃん、弓道部だけでやるつもりだったけど梓くんがどうしても誘いたい」
「ああぁあ!!!夜久先輩早く行きましょう!ね!」


木ノ瀬が無理矢理夜久先輩を連れて行ってしまった、私もあとを追いかけてプールへ向かう
すでに水抜きされているプールを見て騒ぐ弓道部
さっそくホースとブラシを持って行き掃除をし始める


『小熊くんそこぬめってるから気をつけてね』
「は、はいぃ…わぁ!!」
「言ったそばからこけてやんの小熊、だっせー」
「犬飼先輩、笑わないでくださいよー」
『小熊くん大丈夫?』


はいと手を伸ばせば小熊くんは手をつかみありがとうと言いながら立ち上がった
小熊くんはまた犬飼先輩にからかわれながら掃除を再開した
私も汚れてるところを念入りに掃除をする、自分たちが使うんだし綺麗にしなくちゃ!


『よし、できた』
「咲稀ちゃん、あぶない!!」
『えっ』


夜久先輩の声で振り向いたとき、勢いよく水がかかった
犬飼先輩や白鳥先輩がホースで遊んで水が飛んできたようだ
夜久先輩にかかったらどうする、って見たら夜久先輩は金久保先輩に守られていた
よかった。よし…


『先輩方覚悟はできてますよね、やられたらやりかえす!』
「咲稀やめ、ぶはっ」
「犬飼ー!!だいじょーぶっ!!!」
『にひひ!どーだ』


ドヤ顔をかましていたら後頭部に衝撃が、後ろを見たら木ノ瀬がニッと笑いながらホースを持っていた
私もホースを持ち直した


『なにすんのよ木ノ瀬』
「水かけたんだよ、無防備だったからね」
『いちいちムカつくわね、覚悟……!?』


ホースに足を取られてコケてしまった
まずい、このままじゃ頭から落ちる。思わず目を閉じた
ぼすっと衝撃を感じ目を開けると制服が見えた
それと緑のネクタイ
顔を上げると木ノ瀬が見えた


「いってて」
『………え』
「…大丈夫なら退いてくれない?」
『あ、ごめん』


退くと木ノ瀬はゆっくり立ち上がる、滑り込むようにしたから尻餅をついたようで痛がっている
私はなにがどうなっているかわからずそのまま座り込んだままだった
心配して来てくれた宮地先輩が大丈夫かと手を差出、それを掴んで立ち上がった
夜久先輩も頭打ったり怪我してないかと心配そうに尋ねてきたが、私に痛いとこなんてないから大丈夫と言うと先輩は安心したような顔をした

それからはまた真面目に掃除を開始、しばらくして綺麗になったことを確認すると水を入れはじめる
夜久先輩と金久保先輩は忘れ物を取りに行くと言い、出て行き3馬鹿が騒いでいると宮地先輩が止めにかかり、お説教をしはじめた

木ノ瀬は離れたところで見ていたのに気がつき声をかけに行った
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