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□貴方は誰?
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「ねぇねぇ君一緒にバスケしない?」
「どこの高校なの?」


うーん、とりあえずこれは所謂ナンパってやつ??
いや、私に限ってない。よしシカトして帰ることにしよう、そうしよう。そうと決まればさっそくボールをしまって帰る準備をしなければ…!


『!』
「なんだよシカトかよ」
「調子こくなよ」


こいた覚えはない!!
ギロッと睨むと男は気を悪くしたのか私の腕を掴んできた
痛いんだけど


『ちょっと離しなさいよ!』
「なんだよ話できんじゃん、さっきから話さないから口きけないのかと思ったぜ」
『離せって、言ってんだよ!私に触るな!』


腕を振り払おうとするが動かない、ほんといい加減離して…!



「離してあげてください、嫌がってます」
「!?なんだこいつ、いつから」
「いいから、早く離してください」
「チッ、行くぞ」


男たちは私の手を離し帰って行った、助かった。ありがとうと言おうとその人物を見たら彼は私の腕をとり見ていた
何、この人…?


『あの、なにか』
「いえ、腕痛めてないかなって。大丈夫そうですね」
『あぁ、ありがとう』
「いえ、では僕はこれで失礼します」
『待って!』
「?」


彼は振り返り、じっと見てきて何も言わない
私は彼に聞いた


『貴方名前は?』
「黒子テツヤです」
『黒子くん、ありがとう。私篠崎咲稀、また会ったら今度は一緒にバスケしよう!!』
「はい、よろしくお願いします」








***

今思えばこれが運命の出会いってやつなのかな?

今貴方と一緒の高校で同じバスケ部
貴方は選手
私はマネージャー
そして、貴方は私の……好きな人
 

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