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□0099:こたえることはない
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好きになった女性がいる。


幼顔のわりにその立ち振る舞いは大人そのもので、考え方は僕の思考からほど遠い。
ドジで大晦日の日に転んでいたところを僕が救出したことから僕らの関係は始まった。


今思えばあれは運命だったのかもしれない。






「あ、赤司さんおはようございます・・・」

「眠そうだけど大丈夫なのか?!」

「今日テストなんです・・・30分しか寝てませんけど全然大丈夫ですよ・・・?」

「大丈夫じゃないだろう!!ふらふらじゃないか!!」





テスト期間中のため朝練がなく、いつもより遅く学校に向かっているときだった。
見慣れた後姿と、その後姿が通う学校の制服が視界に飛び込んできた。

その後姿があまりにふらふらだったものだから。





「・・・心配だ」

「そうですね、心配ですね。赤司くんは朝からラブコメしてきたんですね。
僕らの部が心配ですよ」

「謝っただろう!!日曜日に部活を休みにしたことについてはみんなに謝っただろう!!」





あの謝罪はとても恥ずかしかったですよ本当に。
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