Sweet＆Bitter
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倉持くんを避けるようになって一週間。
ちょくちょくしていたメールも電話も無視して、青道高校の近くを通らないようにしている。
今日も、メールが来た。
『明日練習試合だから、応援に来てくれ』
行かない。本物の、ちゃんとしたカノジョじゃないから、行かない。
期待させるようなこと、させちゃいけない。
それなのに。あの笑顔が頭をちらついて、何回もメール画面をみてしまう。
私、倉持くんのことどう思ってるんだろう...。
それをはっきりさせないと、会っちゃいけない気がする。
大学の帰り。いつもより、遠回りして帰る。
アパートの前まで来ると、前から見慣れた姿が見えた。
あれは...。
「は、隼人...」
「名前！」
隼人。私の浮気した元彼。
私の姿を見つけると、隼人は嬉しそうに駆け寄ってきた。
「よかった。会えて。連絡もつかないし、もうダメかと...」
「今さら浮気しといて、何の用？」
正直言って、私はこいつにはもう情はない。さっさと目の前からいなくなって欲しいレベルだ。