dia
□もっとちょーだい
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付き合って3ヶ月経つ彼氏の御幸くんと、一週間前にキスをした。
それからというもの、隙があれば御幸くんにキスをねだられるようになった。
「名前、こっち」
ぐい、と強引に腕を引っ張られて、屋上の隅に追いやられる。
そして、所謂壁ドンの態勢になると御幸くんの唇が降ってきた。
ちゅ、ちゅ、と軽く啄ばむようにされて、なんだかこそばゆい。
「み、御幸くん...もうそろそろ......ねぇ、んんっ!」
あんまり何回もしてくるものだから、止めようとすると、今度は深い口付けで遮ってくる。
絡み合う舌に翻弄されて、腰が抜けそうになると、御幸くんの手が回ってきて、支えられた。
「みゆ、んっ、...は、.....んん」
遠くで、チャイムが鳴ってるのが聴こえる。ああ、行かなくちゃいけないのに。