NOVAL
□Telephone to you dear
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Each telephone call...
青山剛昌作「名探偵コナン」「まじっく快斗」より
蘭「新一?ちゃんとご飯食べてる?」
新「食べてるよ、どんだけ一人暮らししてるかと思ってんだよ」
蘭「そんなこと言って、新作の本読みふけって、この間なんか2日連続で寝てないくせに。そうじゃなくたって掃除とか洗濯とかできないのにー」
新「う、うるせえな… そ、それより頼みごとがあるんだけど。」
蘭「ん、何?」
新「これから飯作りに来てくんねーか?腹減っちまってよ…」
蘭「…言わんこっちゃない。」
新「しょうが無いだろ、本に夢中になってたっら夜になっててスーパーいくの忘れてたんだから」
蘭「新一はまずそういう甲斐性なしの癖治そうね」
新「…うるへー」
蘭「ん?何かな――?私、お夕飯の支度しなきゃなのよねー」
新「くそ… 作りに来てください!」
蘭「よろしいっ」
*
和「平次居てる?!」
平「居てるも何も、携帯に掛けとんのやから居てるに決まっとるやんか」
和「別に細かい事気にせんでええよ、小さい男は嫌われんで。」
平「その小さい男を好きになったんはどこのどいつやった?」
和「…うちやけど?なんか文句あるん?」
平「あらへん、俺かてどこぞの煩いじゃじゃ馬を好きになってしもたしなあ」
和「お互いさまや」
平「…ところでお前なんのようや?言いたいことあるんなら直接言えばええやんけ」
和「とくにようはないで。」
平「お前料金払ってもらおか?」
和「…そんなに怒らんでええやん」
*
青「快斗、水族館のタダ券貰ったんだけど行かない?」
快「オメー、俺に嫌がらせしたいのか?」
青「折角お父さんに頼んで貰ったのに。私と行くの不服なのね?」
快「そーゆーわけじゃなくてよ…」
青「もーいいよ、白馬君と行くから。」
快「お、おい、お前…まさか白馬君の事…」
青「好きだけど?友達として。」
快「はっ…、なんだ友達としてね、ならいいや」
青「じゃーもう電話切るね。」
快「おいおいおいおい、あいつと行くんなら俺と行けよ、ピーピー泣いても構わねえんならな。」
青「別に快斗の格好悪い姿なんて見慣れてるから今さらだよ」
快「お前にとっての俺って…」
*
妃「あら、あなた、蘭は?」
小「蘭はまだ学校だよ、何だよ電話なんて」
妃「蘭に頼まれてた映画のチケット撮れたから。新一君と行くんだって。」
小「ぬわぁにぃ!? おい、そんなチケット破って捨てちまえ!」
妃「いいじゃない、別に幼馴染なんだから」
小「だからってよぉ、仮にも男女でな…」
妃「あなた、こんなのは試合前の小競り合いにしか過ぎないわ、まだフックもストレートも来るんだから」
小「どーいう意味だよ」
妃「まだ1ラウンドも始まってないってことよ」
小「…わかんねえ」
妃「名探偵のくせにね。それよりこれからどう?遅めの昼食。」
小「あー、腹減ったな、そう言えば」
妃「じゃあどこか食べに行きましょうよ」
小「それもそうだな」
*
佐「ちょっと高木君?今どこに居るの?」
高「あ、すいません、どの服きるか悩んじゃって…」
佐「もう、何女っぽい事してるのよ。英が始まっちゃったじゃないの。」
高「す、す、すみません!今急いでますっ」
佐「あ、いたいた!高木くん!こっち!」
高「え?あ、こっちですか!」
佐「違うわよ、こっちよ!手振ってるじゃないの!」
高「ええ?人が多くて分からないんですよ…」
佐「ああもう!高木くん右だってば!」
高「は、はいっ」
佐「そっちは左!」
(どうもこの女性群は、男性群を尻に敷くタイプ)
おまけ
蘭「コナン君、もうどこほっつき歩いてるの?」
コ「ご、ごめん蘭姉ちゃん。図書館によってたら…」
蘭「もー。折角コナン君の好きなハンバーグとケーキ作ったのに…冷めちゃったじゃないの〜。早く帰って来てよね。お父さんも居ないし」
コ「おじさんいないの?」
蘭「なんかお母さんとどっかでかけてるらしいのよ、まあ仲良くしてるみたいだからいいんだけどね…だから早く帰って来てね?」
コ「う、うん…」
蘭「なによぉ、まさかコナン君まで彼女といるの?! いいわよ、私一人で食べちゃうんだから!」
コ「い、いないよ、もう着くよ!(居るわけねーだろ!!)」
蘭「そう?」