NOVAL

□Telephone to you dear
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Each telephone call...

青山剛昌作「名探偵コナン」「まじっく快斗」より


蘭「新一?ちゃんとご飯食べてる?」

新「食べてるよ、どんだけ一人暮らししてるかと思ってんだよ」

蘭「そんなこと言って、新作の本読みふけって、この間なんか2日連続で寝てないくせに。そうじゃなくたって掃除とか洗濯とかできないのにー」

新「う、うるせえな… そ、それより頼みごとがあるんだけど。」

蘭「ん、何?」

新「これから飯作りに来てくんねーか?腹減っちまってよ…」

蘭「…言わんこっちゃない。」

新「しょうが無いだろ、本に夢中になってたっら夜になっててスーパーいくの忘れてたんだから」

蘭「新一はまずそういう甲斐性なしの癖治そうね」

新「…うるへー」

蘭「ん?何かな――?私、お夕飯の支度しなきゃなのよねー」

新「くそ… 作りに来てください!」

蘭「よろしいっ」





和「平次居てる?!」

平「居てるも何も、携帯に掛けとんのやから居てるに決まっとるやんか」

和「別に細かい事気にせんでええよ、小さい男は嫌われんで。」

平「その小さい男を好きになったんはどこのどいつやった?」

和「…うちやけど?なんか文句あるん?」

平「あらへん、俺かてどこぞの煩いじゃじゃ馬を好きになってしもたしなあ」

和「お互いさまや」

平「…ところでお前なんのようや?言いたいことあるんなら直接言えばええやんけ」

和「とくにようはないで。」

平「お前料金払ってもらおか?」

和「…そんなに怒らんでええやん」




青「快斗、水族館のタダ券貰ったんだけど行かない?」

快「オメー、俺に嫌がらせしたいのか?」

青「折角お父さんに頼んで貰ったのに。私と行くの不服なのね?」

快「そーゆーわけじゃなくてよ…」

青「もーいいよ、白馬君と行くから。」

快「お、おい、お前…まさか白馬君の事…」

青「好きだけど?友達として。」

快「はっ…、なんだ友達としてね、ならいいや」

青「じゃーもう電話切るね。」

快「おいおいおいおい、あいつと行くんなら俺と行けよ、ピーピー泣いても構わねえんならな。」

青「別に快斗の格好悪い姿なんて見慣れてるから今さらだよ」

快「お前にとっての俺って…」




妃「あら、あなた、蘭は?」

小「蘭はまだ学校だよ、何だよ電話なんて」

妃「蘭に頼まれてた映画のチケット撮れたから。新一君と行くんだって。」

小「ぬわぁにぃ!? おい、そんなチケット破って捨てちまえ!」

妃「いいじゃない、別に幼馴染なんだから」

小「だからってよぉ、仮にも男女でな…」

妃「あなた、こんなのは試合前の小競り合いにしか過ぎないわ、まだフックもストレートも来るんだから」

小「どーいう意味だよ」

妃「まだ1ラウンドも始まってないってことよ」

小「…わかんねえ」

妃「名探偵のくせにね。それよりこれからどう?遅めの昼食。」

小「あー、腹減ったな、そう言えば」

妃「じゃあどこか食べに行きましょうよ」

小「それもそうだな」




佐「ちょっと高木君?今どこに居るの?」

高「あ、すいません、どの服きるか悩んじゃって…」

佐「もう、何女っぽい事してるのよ。英が始まっちゃったじゃないの。」

高「す、す、すみません!今急いでますっ」

佐「あ、いたいた!高木くん!こっち!」

高「え?あ、こっちですか!」

佐「違うわよ、こっちよ!手振ってるじゃないの!」

高「ええ?人が多くて分からないんですよ…」

佐「ああもう!高木くん右だってば!」

高「は、はいっ」

佐「そっちは左!」


(どうもこの女性群は、男性群を尻に敷くタイプ)



おまけ

蘭「コナン君、もうどこほっつき歩いてるの?」

コ「ご、ごめん蘭姉ちゃん。図書館によってたら…」

蘭「もー。折角コナン君の好きなハンバーグとケーキ作ったのに…冷めちゃったじゃないの〜。早く帰って来てよね。お父さんも居ないし」

コ「おじさんいないの?」

蘭「なんかお母さんとどっかでかけてるらしいのよ、まあ仲良くしてるみたいだからいいんだけどね…だから早く帰って来てね?」

コ「う、うん…」

蘭「なによぉ、まさかコナン君まで彼女といるの?! いいわよ、私一人で食べちゃうんだから!」

コ「い、いないよ、もう着くよ!(居るわけねーだろ!!)」

蘭「そう?」
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