■短編

□居眠り
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※来神
※臨也とシズちゃんと新羅は同じクラス設定
※ギャグ







「また静雄ったら寝てる」

静雄の友人、岸谷新羅は 静雄の寝顔を見てクスリと笑う。
今は授業中。
新羅と静雄は席が隣なために寝ているとすぐに気が付く。
教師は静雄が寝ている事に気が付いてはいるが、起こした後が恐ろしくて黙っている。
女子はというと、静雄の寝顔を見て「可愛いー!」などといった事を話している。

……さすがイケメン!まぁ、性格も本当は優しいから皆も静雄の事が好きなんだろうなぁ。
でもさすがに起こした方が良さそうだな……。

新羅は同じクラスの折原臨也にチラリと視線を向ける。臨也はいつもの何を考えているか分からない表情を崩し、不機嫌な表情をしていた。

あぁ、やっぱり独占欲の強い臨也にしてみたら静雄の寝顔を他の奴に見せるのが嫌なんだろうなぁ…。

新羅はいつも静雄を起こすという大変恐ろしい事をしている。今日もその役目をただの優しさでやったのだが、とんでもない事が起こってしまった。

「静雄、起きてよ!授業中だよ!」

「ん……あと、ちょっと…」

「ええ〜!君を起こす僕の身にもなって、て?」

文句を静雄がイラつかない程度に言おうとしたら、いきなり静雄が新羅に抱きつき、そのままお腹に顔を埋めてきた。

「……ん…。」

「え?ちょっ、静雄?!」
寝ちゃったの?!!痛い!痛いよ!!臨也からの視線が痛い!!!
女子からは「キャアァァ!!新静?!」などといった腐女子発言が聞こえてくる。
静雄を見ると気持ち良さそうに寝ている。
……ぁあセルティ、僕先に旅立つかも……。

そんな事を心の中で呟いていた。

「し、静雄!起きて!!やっぱし僕まだ死にたくないよ!!昼休みに牛乳買ってあげるからッ!!!」

静雄を揺すりながら、悲鳴じみた声で言う。

「ん…ぁ?…新、羅?つか、……え、え?!」

やっと目覚めたのか、静雄は今自分が新羅に抱きついていた事に気が付き、バッと離れる。顔を真っ赤にして。

「……、その、ご、めん…。寝呆けてて……。」

その声で女子からは、「シズデレキタァァァァ!!!!」と叫ぶ女子も出てくる。

先生は黙って黒板に『自習』と書き、教室を出ていってしまった。

「……は?」


静雄はというと状況が未だ読み取れていないようで、ポカンとしている。

男子からは新羅を同情の目で見ている。


バンッ!!


音がした方を見れば、臨也が机を叩いたようだ。
先程のうるささが嘘のように静かになる。

臨也は自分達の方へと来ると、静雄の手を掴み立たせると、そのまま歩き始める。

「…は?おいっ!放せよ!」

抵抗する静雄だが、臨也が静雄を自分の方に引き寄せ、抱き締めるような形にし、言う。

「シズちゃんは俺のだから誰にも上げないよ?あと新羅、後でね」

ニコリと最後に笑い、そのまま静雄を連れ教室を出ていってしまった。


先程の臨也の言葉にぶるりと身震いをし、今日は早退でもしようかなと考える新羅だった。







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あれ…?これ、何ですかね…?
ギャグ?いや、なってないですよね(__;)

此処まで読んでいただき、ありがとうございました!!
感想など、どこでもいいので頂けたら嬉しいです^^










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