■長編

□学校へ行こう!
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「おはよう静雄!」

後ろを振り返れば、同じクラスの岸谷新羅が笑顔でこちらに走ってきた。


「はよ。朝から元気だな」
新羅をまじまじと見る。朝が苦手な静雄とは違い、新羅は元気だ。

(そういや新羅の眠そうなところ見たことねぇな…)

「そりゃあもう!だって朝から可愛いセルティの作った朝ご飯を食べたからねっ!!昼だってセルティの愛のこもった弁当さっ!!」

(セルティのおかげで、こいつは元気なんだな…)

此処にはいない親友を思い出して、静雄は小さく笑う。


「ねぇ、何の話ししてるの?」

「………」

「あっ!臨也おはよー」

気配が全くしなかった為に臨也が自分の後ろに居たとは気付かなかった。

「ねぇ、何の話し?」

自分と新羅が楽しそうに話していたのが気に喰わなかったのか、臨也は内容を知りたいらしい。
臨也の表情をちらりと見ると、不機嫌だとすぐに理解できた。

(やっぱり、同じ中学の友達が天敵と楽しそうに話してるのは嫌なんだな…。
つか、あいつもそんな事考えんのか…)

そう一人勝手に解釈した静雄。

「別に何だっていいだろ、手前には関係ねぇ」

教えたっていい内容なのだが、天敵の臨也には教えたくなかった為に静雄はそう言い、さっさと一人で歩き始める。




静雄が遠くに行ったのを確認すると、新羅は臨也に話し始める。

「全く君はどれだけ静雄の事が気になるのさ。毎回静雄が何の話をしてるのか聞いてたらキリがないよ」

やれやれ、と新羅はため息を吐き、臨也に教える。

「さっきの話しは別にセルティに朝からご飯を作ってもらったんだって話しと、お弁当もセルティの手作りなんだって話しをしてただけだよ」

「ふぅん」

臨也は新羅の話しを聞くと、どうでもよさそうな返事をし、歩き始める。

「君は本当に静雄に執着するね。好きなら優しくしてあげればいいじゃないか」

その言葉が臨也に聞こえているかは分からないが、まぁいいかと思い、新羅も歩き始めた。







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長編に挑戦してみます!


今回は内容が短めですが、時々長くなったりしますので、よろしくお願いしますッ!!




 


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