* Novel *

□甘いワナ。
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最近抑えが効かなくなる様な感覚がある。
ヒロの白いうなじとか、男の癖に華奢な手首とか、そういうのを見てると、だ。

初めのころはいちいち赤くなるヒロが可愛くてしてたスキンシップも、今じゃ俺の方がドキドキしてる。
いっそ抱き着いて、そのまま押し倒してヤってしまえたらどんなに楽か。
ヒロに嫌われたらと思ったら恐ろしくて出来ないけど。


…そんなこんなで俺は毎日悶々と過ごしている訳です。








「ヒロー、やっと会えたねマイハニーっ」

「ちょっ、テツ、ここ外だからーっ」

会って早々抱き着く俺に顔を真っ赤にするヒロ。
この初な感じが堪んないんだよね。
俺って変態?


「だってヒロと二週間も会えなかったんだよ?ヒロは寂しくないわけ?」

俺は束縛女かと自分でツッコミながら、ヒロの可愛い反応を見たいがために阿呆なことをいう。

「…僕もテツに会えなくて寂しかった」

赤くなってちょっと視線を逸らしてヒロがそう口にした。
…危うく俺、鼻血出ちゃうとこでした。

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