銀魂 銀時×沖田

□first ※R18
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クチュクチュと湿った音が

静かな部屋に響き、俺の理性をかきむしる

そっと唇を離すと、つぅっと糸が引いた

その光景に彼は頬を紅く染め、少し潤んだ大きな目で俺を捉えた

その目を、細かく長い睫毛が縁取っている
近くでみるとまた違うな…

やべぇ…理性が……

もう……

「だ、んな……?」

呼びかけに微笑を返し、彼の着流しから手を滑り込ませてみると

途端に体全体が細かく震えだす

「な…なにするんでさぁ…ンッ…」

暖かい彼の華奢な胸板に手を這わすと、こそぐったそうに身をよじる

「やめて下せぇ……」

細い手が俺の手を掴んだ

睫毛は涙で湿っている

拒まれるのは何時ものこと…

「総悟……」

「……」

でも…今日……抱きたい……。

「痛くしねぇから…イヤになったら、蹴ってもいい。」

そう呟いて、彼の栗色の髪に顔を埋めた

固く俺の手を握る彼の手を、空いた手で包みこんでやると、力がふわりと抜けた

「……約束ですぜ……?」

彼が目を伏せて言う

「わかってる。俺がお前に乱暴するわけ、ねぇだろ……?」

もちろん本心だ。

お前を傷つけて何になる……

彼の肩や腕の力が抜け、震えが止まった

すっともたれ掛かってきた彼を抱き上げる


軽いな…壊れてしまいそうだ…

そんな感覚になり、静かに、壊れてしまわないように

そっと布団に寝かせた
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