+ パラレルワールド「ONE PIECE 」+

□girls talk
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白髭海賊船に乗っている女子はナースちゃん数名
海賊ちゃんが数十名
厨房に数名?

男だらけ
どこを見ても男しかいない


正直、落ち着かない

そして
ここには潤いが足りない…


とりあえず見かけた女子に声をかけまくる私である


ナースちゃん達は仲間意識が強く、凄く仲良がいい。しかも綺麗な人ばかり
海賊ちゃんはどちらかと言うとさっぱりした人が多く、私が困ってると声をかけてくれる見た目とは裏腹に優しい人が多い
厨房ちゃん達はいつも忙しそうで声を掛けられなくてまだ未解明

最近仲良くなったナースちゃんのヒスイはナースちゃん達の中でも断トツの美人
綺麗な深緑色の瞳
金色の長いストレートヘア
すらりと伸びた手足
クルー達の中には密かにヒスイに想いを寄せる者がいるだろう
私も憧れの眼差しで見ていたが、私は知ってしまった

彼女は私の世界で言う腐女子だ
男Χ男をこよなく愛する女だった

彼女はエースとマルコの二人がお気に入りだ
二人がじゃれあってるのを見るのが最高の幸せ、とヒスイはうっとりした瞳で語った

「ひなた!探したよ」

食堂でエースとマルコと夕食を食べていたら、ヒスイが海賊船に似合わない真っ赤なヒールのかかとを鳴らしながら現れた
それまで騒がしかった食堂は一瞬で静まり返り、クルー達はその妖艶な姿のヒスイに見とれていた

「お食事の邪魔してごめんなさい。マルコ隊長、エース隊長」

「構わないよい」

「ちょっとお邪魔しますね」

ヒスイはにっこり笑うと三人が座るテーブルに腰掛け、エースの肩に腕を回す
エースはチャーハンと骨付き肉に夢中でヒスイの行動は気にしている様子はない
そのやり取りを見ているクルー達は鬼の形相だ
私も私で、ヒスイの胸がエースの顔に近い位置にあるのが気になって指差しして訴えた

「ヒシュイ…ちか…じゅき、る」

「ひなた!ちゃんと呑み込んでから話しい」

マルコからコップを受け取り、水で口の中のご飯を流し込む

「はーい、マルコお母さん」

マルコの嘆く声にエースはゲラゲラ笑う
ヒスイは万勉な笑みを浮かべ、ぴったりとエースに体を寄せた

「それよりヒスイ!エースから離れてよぉ」

「エース隊長は嫌がってないよ。ね、隊長」

エースの顔に近づくヒスイ
それに気付いたエースはヒスイのおでこを一発殴る

「いったーい」

「痛くしてんだよ!なんでおれにくっついてんだよ、邪魔」

ってエースの鈍感さに呆れる
ご飯に夢中でヒスイには気付いていなかった様だ

「相変わらず、失礼な人。大抵の男は大喜びなのに…」

肉にかぶりつきながら「興味ねェ」とエースは答える

「つまんなーい」

ま、いいけど
やっぱりそっち系なのかも、とヒスイは嬉しそうに微笑んだ

「で、ヒスイ何か私に用事?」

「あ、そうそう。ご希望の品ゲットしたよ!」

「え!本当!!見せて見せて」

キャーキャー騒ぐ私を食堂にいる全員が見守っている

「極秘だから、ここで開けちゃダメだよ!部屋に帰ってから」

「ヒスイ様、ありがとう」

「んじゃ、あたしこれから仕事だからまたね!」

ヒスイは声を掛けてくるクルー達に笑顔で手を振りながら、食堂をあとにした。
エースがすかさず、それなに?と聞いてくる

「ヒ、ミ、ツ」

「あーエロ本か?」

エースはご飯を食べる手を止めずニヤリと笑う

「そうそう、すごいやつなんだってー。…って訳ないじゃん」

持っていたスプーンを落としたマルコは「びっくりしたよい」と呟く

「マルコお兄ちゃんのえっちぃ」

「黙れよい、エース」

私は残りのご飯を素早く口に押し込み、ご馳走さまと手を合わせた
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