+ パラレルワールド「ONE PIECE 」+

□6 それぞれの航路
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朝イチでお見舞いに現れたクルー達が病室で大騒ぎして、私は強制退院する事となる
元々意識が無かっただけで、右腕の骨折以外問題は無かった
頬の腫れもあちこちの切り傷も目立たないほどに回復していた

港に停泊しているモビー号
初めて見るその大きさに圧倒された

「クジラ…かわいいなぁ」

色んな角度からモビー号を見る
正面から見るとクジラが笑ってる様に見えた

「私、こんな大きい船に乗ってたんだなぁ…」

ボーッとモビー号を眺めていると視界に青い鳥が入る
それはゆっくり私に近づくとそのまま私を青い炎で包んだ

「ーマルコ?」

「良かったよい」

私はマルコの腕の中にいる

「心配かけて、ごめんね。それと、助けてくれてありがとう」

マルコの胸に顔を埋めると心臓の音が聞こえた

「…これからオヤジさんに会いに行こうと思ってるの」

「明日、出航する話聞いたかい?」

「うん。それで、これからどうするかをオヤジさんに伝えに」

「もう…決めたのかい?」

私は小さく頷く

「…どうするねい??」

マルコは戸惑いながら聞いた
私はマルコから離れと首を振った

「ごめんね。まだ、エースにも言ってないから…マルコにも言えない」

「ああ…そうだねい」

マルコはにこりと笑うと私の髪を撫でた

マルコに髪を触られるのは嫌では無い
むしろ、その大きな手が温かくて、落ち着くし、元気をいっぱい貰った

「ねぇねぇ、マルコ!」

「よい?」

「ビューンとモビー号に乗り込みたいんだけど、運んでくれる??」

「…その腕じゃおれに掴まれないねい?おれの足で掴んで??」

そんなので運ぶのはどーなんだい?とマルコは言うけど私はためらうこと無くお願いした

「マルコが見てる世界を見てみたい!!」

不死鳥マルコが見てる世界

マルコは一気に空に舞い上がる
風が頬に当たって気持ちがいい
見上げると青い炎の翼が空に広がっていた

「キレイ…」



忘れないよ、マルコ?
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