+ パラレルワールド「ONE PIECE 」+

□7 誘拐されます
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とある、白ヒゲ海賊団の縄張りの島
普段は静かなその島に悲鳴が響き渡った
多くの島人が酒場から拐われていく女を目撃した
麦わら帽子を被る男は軽々とその女を脇に抱えると鼻の長い男に叫んだ

「ウソップ!ひなたの荷物を頼む!!」

「おう!」

「チョッパー、逃げるぞ」

「ルフィ!こんなことして大丈夫か?」

「大丈夫だ!」

ルフィはニッと歯を見せて笑う


どうせ、他の海賊船に乗るつもりの女を自分の船に乗せるだけだ


「騒ぎ起こして、またナミにしかられるぞー」

「関係ねェ!船長命令だーーー!」


むちゃくちゃだ…
とウソップは思ったがあえて口には出さない
ルフィのワガママは今に始まった事ではないし、ルフィの居るところが静かだった試しが無い


「ーってか、誘拐はまずいよなぁ…」

ウソップは大きなため息をつく

「ー兄ちゃんに怒られるんじゃねェのか、ルフィ?」

三人は逃げながらも呑気である

「エースの知り合いはおれの知り合いだ!」

「訳わかんねェよ」

「あのさー私の気持ちは無視でしょうか??」

ルフィの脇に抱えられた、ひなたは呆れたように呟く
後ろ向きに抱えられてるので、追いかけてくるヒスイと酒場のオヤジさん達が見えた

「エースのところに連れていってやるぞ」

振り向くとニカッと笑う、子供染みた笑顔が見えた

「ーま、いっか」

「「いいのかよ!!」」

ウソップとチョッパーの絶妙な突っ込みに笑いが込み上げてくる


楽しそうだし、ね


息を切らしながら四人を追いかけてくる皆に手を振る

「みんなー!今までありがとー!!」

「ひなた?」

「私、このまま誘拐されてくねー」

「「「「はぁーーーー??」」」」

ヒスイ達は呆れた声を上げると追いかけるのを止めた

「いってきまーす!!」

「…おめェーやっぱ、おもしれェなぁ」

にしし…と、ルフィは笑った
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