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□2 秘密の森 シーン15
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「…………クロードそのまま真っ直ぐ進んでっ!」
セレナはそう叫ぶと、器用にディバの背中に立ち上がる
その瞬間、セレナのビラビラのスカートが風で舞い上がり、後ろにいたクロードの顔に覆い被さった
クロードはうまく息が出来なくなり大声を出した
「カーーーットっ!!」
眉間にシワを寄せた強面の監督が静止をかけた
ディバが走るのを止めるとクロードはスカートから顔を出した
「クロードちゃーん。ちゃんとやって貰わないとおじさん困っちゃうよー」
顔とは裏腹に腰の低い監督だ
両手をモミモミと握りしめて、真っ赤な顔をしてディバから降りるクロードに声をかけた
「このシーン、カットしろっ!!」
無理だ!
横暴だ!
逆セクハラだーっ!
こんなこと、やってられるかーっ!!
怒鳴り散らし監督に抗議する
「そんなの、やだっ!わたしの見せ場なのにっ!!」
「お前、わかってるのか!おれの頭はお前のスカートの中だ!お前のケツしか見えねぇんだよっ!!」
「………クロードのエッチ」
「はぁ?」
「ばかっ、あほっ!見ないでよっ!!」
「てか、そんなビラビラのスカートで立つなんて、ばかじゃねぇのか!パンツ丸見えだぞっ!!」
「それはクロードがちゃんとやってくれればいーの!わたしが立ち上がったらすぐ、身体を横に倒してスカートをかわす。そしてスカートが捲れないように腕で包んで、かつ、わたしの身体が倒れないように支える」
クロードは眉をよせ、苦い顔をした
セレナは上目遣いでクロードに身をよせた
「ね?クロードなら出来るでしょ?」
「…………」
返事を拒むクロードにセレナはプクッと頬を膨らませた
「わたしのスカートの中、もう五回も見たんだから絶対やってもらうからね!」
クロードは肩を落とし、でっかいため息をついた
「因みに中は見せパンなので平気なの」
スカートを捲り上げてにっこりと笑うセレナに、クロードはあたふたと他のスタッフに見えないように手をバタバタさせた
「見せパンだろーがパンツはパンツだろっ!軽々人に見せるなーーーっ!!………ってかお前ら見てんじゃねぇーーっ!」
クロードはニヤニヤ笑って二人を見ていたジャックやオーランを追いかけた
「結局、クロード様はセレナ様に甘いですよね」
再びシーン15に挑戦するクロードにレイシーは口元を綻ばせた
「………だな」
レオンは肩をすくめ苦笑いをした