Longstory
□事故
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ノアも交えてのレッスンが
何ヶ月もたち
ノアもfirstの雰囲気に馴染んできた。
「おーい、集まってくれ。」
レッスン中にマネージャーからの集合
レッスンを一時中断して
マネージャーの周りに集まる。
「実は、今日のスタジオ、練習生たちと一緒になってしまったんだよ。すまない。」
こんなことしょっちゅうだったから
別に今さら言われてもなんとも思わない。
「気をつけてやってくれよ。」
「「「「「はい。」」」」」
スタジオに練習生の子たちが入ってくる。
私たちの下もいれば上もいて
みんな、少しピリピリしている。
「じゃあ、軽く踊ってみよか。」
firstの曲を練習生たちと踊る。
踊ってる中では必死な子や
真面目な子、楽しそうに踊る子もいてるけど
やっぱり、中には不機嫌な子や
やる気のない子たちもいた。
「じゃあ、ちょっとfirstだけで踊ってみてくれる?」
〜♪
私たちが踊り終えた途端。
「いまいちじゃない?」
小さな声で誰かが呟いた。
「私が踊った方が上手いし。」
「言えてる。てか、むしろ下手。」
後ろに座ってた女の子たちが
こそこそと話だす。
スミ
「ちょっ…!!!!」
スミが何か言おうとしたのを止めて
ノアが練習生たちの前にたつ
ノア
「今の言葉撤回して下さい。」
ノアの静かな声が練習生たちを黙らす。
少女A
「下手でしょ。誰がどーみても、下手だし。なんで、撤回しなくちゃいけないの?」
少女B
「それで、デビューするなんて有り得ない。」
彼女たちが言ったことも確か。
私たちの技術不足だということも
自分たちで分かっていた。
次から次へと練習生たちが
私たちを中傷しだす。
私たちはあげる顔がない。
その時、またあの曲が流れる。
〜♪
はじめて、ノアと出会ったときに
ノアが踊った曲。
また、ノアがその曲に合わせて踊る。
その踊りがあの時よりレベルが上がって
踊るノアに私たちも驚いていた。
ヨンミ
「流石!オンニ!!!!すっごいです!」
ヒョナ
「絶対、オンニ上手くなってますよね!」
スミ
「なに、自慢?あぁ馬鹿らしい。」
ソヨン
「ふふふ。なんか、懐かしいなぁ。」
ノア
「練習、続けましょ…。」
さっきまで愚痴ってた彼女たちも
少しやる気を出して踊りだす。
ノアに刺激を受けた子たちが
ノアのまわりに集まり一緒に踊る。
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