二次小説
□星空の下のあなたに…
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リューイ、あの星の群集をごらんなさい
まるで星の川のようではありませんか?
そう、あれは空を分ける川なのです
あの川を隔てて、美しい姫君と凛々しい青年がいます
とても愛し合っている恋人同士
しかし二人は年に一度だけしかあの川を渡り、会うことを許されていないのですよ
貴方だったらどうしますか?
愛する者に、会いたくても会えなかったら……
それは幼い頃母に聞いたお伽話。
あの時はただ可哀相だと思った。
心から愛している人に会えないなんてとても悲しくて寂しいだろうと思った。
でも違った。
寂しいとか悲しいとかじゃない。
つらい
声を、仕草を、様々な表情を思い出すだけで、あなたがここにいない事実が辛い。
今どこにいるの?
無事でいる?
いつになったら会えるの?
考えれば考えるほど辛くなる。
胸が針で刺されているようにチクチク痛む。
ねぇ、私はもう三年も待ったよ。
三年もこの辛さに耐えたよ。
そろそろ限界みたい。
だからね、ジェイ。
―貴方だったらどうしますか?
愛する者に会えなかったら……
私はあなたに会いに行くよ。
あなたを愛しているから
end
***
あの世界に七夕はないだろーなー…と思いながらも書いてしまいました。