朝起きたら好きな人(神田)が隣で寝ていました。貴方(ラビ)ならどうする?

   選択『もちろん襲う』

 うわぁ、なんだかよく分かんねぇけど、これは喰っとかなきゃ男がすたるってもんだよな?だってベットの中だぜ?!しかもオレの部屋!コイツは絶対オレに喰われにきたんだよなっ!そうだよなっ!?という訳で・・・
「いただきます」
 両手を合わせて、眠る神田の被る毛布をめくり上げる。
「いやぁ、眼福。セクシーさぁ〜」
 にやける顔が止まらない。これはバスローブか?う〜んと確か神田の故郷の民族衣装だった気もするぞ?YUKATAとか言ったか?
それにしても、寝乱れて胸元ははだけているし、裾からこぼれる足がまたなんともセクシー。
惚けて眺めていると神田が小さくくしゃみをした。
いかんいかん、風邪引かせちまうさ。
毛布ごと覆い被さって、首筋にキスを落とす。神田はまだまだ夢の中だ。
はだけた胸元にキスを落としつつ、裾を割って太ももを撫で上げると、さすがに神田も身じろぎをしてうっすら目を開いた。
「・・・ん?」
 何が起こっているのか分からないのか、眠そうに目をこする。可愛いなぁ。
「はよ、神田」
 言って口付け、本格的に肩口から着衣を落とし、さわさわと背筋を撫で上げた。
「んっ、んんっ、む・うん〜〜!」
 ばっちり目が覚めたのか、急に神田が暴れ出す。なんだよ、なんだよ、照れてんなよ、はは。
「っっ・・っあ、どういう事だコレはっ!」
「どうもこうも、お前がオレの部屋にわざわざ抱かれに来たんだろ〜?」
 オレの手から逃れて慌てて胸元を掻き合わせた神田はきょろきょろと周りを見回した。だが、そこは確かにラビの部屋で、神田は激しくうろたえた。
「抱かれになんかっ、来る訳ねぇーだろっ!!」
「照れなくっていいって・・ユウは可愛いさぁ」
 直球の言葉に神田の顔に一気に血が上る。
「なっ、なんだかよく分かんねぇけど、帰る。邪魔したなっ」
 そそくさとベットを降りようとする神田。おいおい、ちょっと待ってくれよ。
「ここまできて、それはないさぁ〜まだお楽しみはこれからだろ」
腕を掴んで引き戻そうとするが、真っ赤な顔できっと睨まれてしまった。
 おっかしいなぁ、オレに喰われに来たんじゃないのか、コイツ?
 と、そこに小さな見慣れぬ無線ゴーレムがはたはたとやってきた。なんだコレ?誰のだ?
『そろそろ起きてるかな?っていうか、起きてるといいんだけど・・・』
「コムイ?」
『あ・・起きてた、良かったぁ』
「これは・・あんた絡みなのかっ!?」
 神田がゴーレムに怒鳴る。
『かっ、神田君!?ちっ違うよ!っていうか半分そうだけど。昨日科学班のみんなと飲んでたら、ラビ君が来てさ、ジュースとお酒間違って煽っちゃって大暴れした後に、なんか寝てた神田君部屋から拉致ってお持ち帰りしてたから・・大丈夫だったかなぁ〜?って思ってさ。もしかして・・・食べられちゃった?』
「喰われてねぇーよっ!!」
 うわぁ・・やべぇ、全然記憶ねぇんだけど・・・
『良かったぁ、これでも心配してたんだよぉ。僕達じゃラビ君の暴走なんか止められないし、たぶん神田君なら大丈夫だと思って・・・』
「ラ〜〜ビ〜〜?」
 神田が般若の形相でくるりと振り向く。無線ゴーレムからはまだコムイの言い訳が聞こえてきていたけれど、こっちはそれどころではない。どこから出したか神田の手には六幻が光る。ひぇ〜〜っっ。
「ごっ、ごめんなさいっ!!」
「ごめんで済めばエクソシストなんかいらねぇんだよ!」
 オレは脱兎の勢いで逃げ出した。二度と酒なんか飲まない!と心に誓いながら・・・

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