野獣アパートメント
□Heat Beat
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なんてことない道を二人で歩く。
それだけで幸せな気分になるね。
ジュノは久しぶりのチャンソンとのデートに心躍らせていた。
あんまり最近は外出出来ないけど、俺達がまさかデート中とは誰も思わないだろうから意外に楽だ。
チャンソン「ジュノ〜ちょっと飲もうか」
ジュノ「せっかくだし飲もうよ。早めに帰ったら大丈夫だろ?」
チャンソンは俺の手を取り、昔行った事があると言うバーに入って行った。
お洒落なバーで、照明がなんとも言えないエロティックさがある。
俺は初めて来たけど、チャンソンはいつ来てたんだろう。
チラリとチャンソンを見る。
チャンソン「ん?」
ジュノ「なんでもない」
二人はそれぞれ飲み物を頼み、乾杯した。
チャンソン「ねぇジュノ、帰ったらキスしてもいい?」
チャンソンが耳元で聞いてくる。
ジュノ「そんなの聞かないでよ。」
チャンソンはニコニコ上機嫌だった。
外出も楽しいけど、やっぱり二人きりでゆっくりするのがいいな。
俺は触れられないもどかしさにちょっとだけ不機嫌になった。
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