野獣アパートメント

□コベク-告白
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眠そうな目をこっちに向けたまま、ヒョンはベッドの中にいる。

テギョン「おはよ〜早いね。」 
ベッドから声がかかった。
「ん〜考え事してたらなんだか眠れなくて。
ヒョンは良く寝てたね〜」

テギョン「何か夢見てた〜。誰かに起こされたような気がする」

「大丈夫、起きてなかったよ(笑)」

そう言いつつ、うかつに肩を触った事を後悔した。
そんなの変態じゃないか。
テギョン「チャンソ〜ン、手貸して〜」

「え?何?どうしたの?」

テギョン「起こして〜」

ヒョンはベッドの中から子供みたいに両手を出した。

「何それ(笑)自分で起きてよ〜」

テギョン「いいからお兄さんの言う事を聞きなさい」
そう言ってヒョンはもう一度手を伸ばす。

俺はほっぺたを膨らませて椅子から立ち上がり、ベッドへと歩く。

「お兄さんは甘えん坊ですね〜はい、起きましょう」
ヒョンの手を掴もうと両手を伸ばした瞬間、ヒョンは俺の両手首をガシッと掴んで引っ張った。

「あっ・・・・」

そのまま俺はヒョンの上に倒れた。

「も〜何するの!」

顔を上げたらヒョンは手首を掴んだままで、ニヤっと笑った。

その瞬間俺の胸のあたりがぎゅう〜っと痛んだ。

何これ。苦しい。

テギョン「ねぇ、さっき何でずっとこっち見てたの?」
「!!!!!!!!!!!!!!!!」

顔がかぁーっと赤く火照るのが分かった。
気づいてたの?
寝たふりしてた?
もしかしてもしかして肩に触れた事もバレてる?

俺はバクバク言ってる心臓に苦しくなって目を瞑った。

テギョン「眉間にシワを寄せてても綺麗な顔〜」

そう言ってヒョンは俺の顔に触れた。

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