野獣アパートメント

□崩壊
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僕はツカツカと歩いて行き、ジュノと女の子の間に割って入った。

ジュノ「何?」

ジュノが冷たい目で睨む。女の子がビックリして離れて行った。

ジュノ「何すんだよ。行っちゃったじゃん。可愛い子だったのに。」

僕もにらみ返す。

ジュンス「おい、あいつら何やってんだ?」

テギョン「ニックン何か怒ってるんじゃない?」

チャンソン「クン兄の顔ヤバいよ。こわっ」

三人は遠くから見守っている。

ニックン「なんで最近僕の事避けてるの?」

ジュノ「別に避けてないけど。何か思い当たる事でもある訳?」

ニックン「・・・・・・・・」

にらみ合いが続く。

ニックン「僕の気持ちを知っててこういう事してる訳?なんであの時僕と寝たんだよ・・・・」

ジュノ「・・・別に・・・深い意味はない」

ジュノはそう言ってニックンに背を向けフロアから出た。

ニックンの目から涙が落ちた。

立ち尽くしたまま動けない。深い意味はない・・・。

もう壊れてしまいそうだった。
ジュノにはなんの意味もなかった・・・・。
ただ欲望の捌け口にされただけ・・・・?

怒りと悲しみが込み上げる。胸が痛い。

ジュノ・・・・・。



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