野獣アパートメント
□happybirthdayチャンソン
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チャンソンside
俺は荷造りを終えて、部屋でメッセージをチェックしていた。
すごいメッセージの量だ。自分の事をこんなにも思ってくれている人達がいるなんて、幸せな事だな。
物思いに耽っていると部屋のドアが開いた。
ジュノ「チャンソン・・・」
ジュノが悲しげな顔で入ってきた。
チャンソン「どうしたの?なんかあった?」
ジュノは真っ直ぐに俺の所へ歩いてきて、ぎゅーっと抱きついてきた。
すぐに抱き留める。
ジュノ「あとちょっとで誕生日終わっちゃう」
ジュノは悲しげに呟いた。
チャンソン「それでそんなに悲しそうな顔してるの?誕生日が過ぎたって俺はジュノの側にいるよ」
俺はジュノの頭をイイコイイコした。
ジュノは顔を上げてやっと笑ってくれた。
ジュノ「昨日も今日も忙しくてあんまりお祝い出来なかったけど、今からお祝いしようよ」
ジュノはちょっと待っててと言い残して部屋から出ていった。
ジュノ、気にしてたんだ。側にいるだけでいいのに。でも嬉しくてふっと笑みがこぼれた。
ジュノ「おまたせ」
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