野獣アパートメント
□happybirthdayチャンソン
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ジュノはお盆の上に小さなケーキとシャンパンを乗せて戻ってきた。
チャンソン「わっ!いつの間に用意してくれたの?忙しかったのに」
ジュノ「内緒!ビックリした?」
ジュノはニコッと笑ってろうそくに火を灯してくれた。
ジュノ「チャンソンお誕生日おめでとう。いつも一緒にいてくれてありがとう。好きになってくれてありがとう。優しくしてくれてありがとう。生まれてきてくれてありがとう!」
ジュノから沢山の言葉をもらった。
じわりと胸が熱くなって、思わず涙が込み上げた。
チャンソン「ジュノ〜」
俺はあんまりジュノの前では泣かない。
俺が泣いたらジュノが甘えられなくなるから。
でも今日は涙が止まらなくっていつの間にかジュノの胸の中で泣きじゃくっていた。
チャンソン「ジュノ・・・ジュノ・・・・」
ジュノは優しく俺の頭を撫でている。
いつもとは逆のパターンにちょっと恥ずかしくなったけど、今日は誕生日だし、甘えてもいいよね。
ジュノ「チャンソン、プレゼント用意したんだけど」
ジュノの言葉に顔をあげた。忙しかったのにプレゼントまで用意してくれたんだ。嬉しい。
ジュノはクリアファイルを本棚から出してきた。
チャンソン「隠してたの?(笑)知らなかった」
ジュノはまたニッコリ笑ってクリアファイルを俺に渡す。
なんだろう。
ジュノの顔を見る。
ジュノ「中にね、パンフレットと航空券が入ってる」
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