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□だから豆をまこう。
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それを聞いていたのかいなかったのか、
投げる体制をとったユリウスの目標はーーノエル。
「いくよ、ノエル。鬼はー外!福はー内!」
「痛いっ!!どうしてみんなして僕ばかり狙うんだっ!?」
私はノエルに向かって豆を投げる手を止めて、アルバロを見やる。
「だって、アルバロになげても全然当たらないんだもの!」
するとアルバロは肩をすくめながら言う。
「だってそんなの当たったら痛いじゃない。」
それを聞いたノエルは、憤慨して言う。
「そんなこと言うんじゃない!現に、僕はこうして当たってやっているだろう!」
「そうだねー。さすがはノエル君だよー。うんうん、すごいすごい。」
「少しも褒められている気がしないぞ!アルバロ!!」