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□だから豆をまこう。
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ごめん、ごめん。とちっとも悪びれたふうも無く謝ってくる。
「それで?」
「え?それで、って?」
「ただ豆を撒くだけなの?」
「ええと…後は柊の葉にイワシの頭を刺して飾ったりもするみたいなんだけど…」
「そ、それはお部屋が生臭くなっちゃいそうだわ…」
「うん、俺もそう思う。だから、普通は誰か鬼役の人を決めて、他の人がその人に向かって鬼打豆と称した大豆を投げるらしいよ。」
「なるほどな。鬼退治を簡易的にするという訳か。」
誰が考えたのかは分からないけど、おもしろいなぁと思っていると、ふいに思った。
「そうだわ!せっかくだからみんなでやってみない?」
私がそういうと3人はまぁ良いだろうと承諾してくれて、急いで準備に取りかかった。