ユリウス×ルル
□それは息を呑むような
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今日の探索も終わって、中庭の木陰に座ってユリウスと話していた。
今日行ったのは星流れの川。
やっとリリ達に認めてもらえて、探索しに行けたの!
「本当に綺麗な場所だったわね!!何回でも行きたいくらい!」
「そうだね。あそこなら妖精もたくさん居たし、原石もたくさんあるだろうしね。」
「暑い日だったら川に入ったりしても気持ちよさそうよね…」
そんなたわいもない会話をしばらくしていた。
日もだいぶ傾いてきて、お腹もへってきた頃。
「そろそろ夕食の時間ね!行きましょ!ユリウス!」
「うん。そうだね。行こうか。」
そう言って立ち上がったユリウスの夕日に照らされた横顔が凄く綺麗で、思わず息を呑んで固まってしまった。
「ルル?」
立ち止まった私を不審に思ったのか、ユリウスが振り返った。
「ううん!なんでもないの。リリ達に怒られる前に行かないと。」
「ならいいけど…あ。待ってよルル!」
ユリウスに見とれてしまった・・・
何て本人に言えるはずもなくて。
赤く染まっているであろう顔を見られないように
ユリウスの前をズンズン歩いた。