ユリウス×ルル
□鼓動
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「えっ…そんなことな…」
「君が悩んでいるなら、俺も力になりたいんだ。もしかしたら、俺にもできることがあるかもしれないから。」
俺は真っ直ぐにルルの目を見て言う。
「それとも…俺には言えないようなことなの?」
本当にそうだったら悲しい。
俺はルルが大好きだから、
少しでも力になりたいと思うから。
ルルは少し迷っていたみたいだったけど、
観念したように口を開いた。
「悩んでいる、という訳では無いの。」
「え?そうなの?」
「うん…まだ分かったばっかりなんだけど、きっとそうだろうって。」
「?」
ルルが何を言いたいのか分からない。
そんなに俺には言いにくいことなのかな。
「えっと…ルル、何が言いたいのか、よく分からないんだけど……」
俺が困惑して言うと、
ルルは真っ直ぐに俺の目を見つめてきた。
凄く真面目な顔で。