ユリウス×ルル
□四月馬鹿!
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今日はルルと一緒に街に来てる。
ルルの好きそうな、可愛い雑貨を売っている店を覗いたり。
気に入ったものを見つけるたびに、ルルはいろんな表情を見せてくれる。
俺が名前を呼ぶと、なあに?と振り返って、微笑んでくれる。
本当にルルは可愛いと思う。
でも、お昼が近づくにつれて、だんだん様子がおかしくなってきた。
しきりに時間を気にしてるし、すぐに俯いてしまう。
……お腹でもすいたのかな?
「ルル、そろそろお昼だけど、お腹すいた?」
「えっ!?あ、うん。すごくお腹すいちゃった!」
何だか歯切れが悪かった気がするけど、やっぱりお腹がすいてたみたいだ。
「じゃあ、昼食にしようか。」
「あっ!ちょっと待って!」
歩きはじめようとしたところを後ろから引っ張られて、驚いて振り返ると、
そこには何かを決心した様な表情をしたルルがいた。
「えっと…どうかした?」
「…………」
「ルル?」
「私………い…の…」
ルルは何か言ったみたいだけど、声が小さすぎてよく聞き取れない。
「ごめん、もう一回言ってくれるかな?」
「私、今日はあんまりユリウスと一緒にいたくないの…」
「え………?」
雷にうたれたような気がした。
えっと、つまり、今ルルは無理して俺と一緒にいるってことなのかな?
それって………俺はルルに嫌われたってことなのかな……