黒バス
□愛の力(金+誠凛)
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「…お前さー」
「ん?何?」
「…何で、水戸部の言ってることわかんの?」
部室で着替えてると、隣で着替えてた日向にいきなり質問された。日向はホントに不思議そうな顔をしてて、一緒に着替えてた伊月や火神や黒子も「俺も知りたい!」と近寄ってくる。
「んー…何でって言われてもなー」
「じゃあ、初めて水戸部先輩に会った時は何を言ってるのか分かりましたか?」
「うーん、わかんなかった!」
日向のしてきた質問の返答に困ってると、黒子が「じゃあ…」と質問をしてきた。その答えはすぐに出せたから答えると、次は、伊月が質問をしてくる。
「…じゃあ、何時ぐらいから分かるようになったの?」
「えっと…水戸部と出会って1週間くらい?」
「「「はやっ!!!」」」
伊月の質問に答えると皆ビックリした顔する。
まぁ、確かに日向や伊月は1年一緒に居て今だにわかんないのに、俺は水戸部と出会って1週間でわかったって知ったらビックリするかな(笑)
「…マジで…ですか?」
「うん!マジ!」
火神の変な敬語の言葉に笑顔で返事をする。
「…お前、人間じゃねーだろ」
「え…!それ、失礼!!」
「俺も、コガは人間じゃないと思う。」
「伊月まで…」
「僕も、小金井先輩は化け猫だと思います。」
「…ちょ…!そこまで誰も言ってないよ!」
「俺も、そう思う!…です!」
「皆、ヒデー…」
日向が「人間じゃない」と言い出すと次々に好き勝手に言われ最終的には「人間じゃない」から「化け猫」扱い皆酷いよね!
「水戸部にチクってやるー!!」
「何で、水戸部にチクるんだよ!!」
なんて騒いでると部室の扉が開いて水戸部が「監督がまだかって読んでるよ」と入ってくる。
でも、俺以外に伝わらないから俺が皆に伝えてあげる。
すると、「マジ!?」とか「ヤベー、そんなに長い時間話してたか!」とか言いながら次々に部室を出ていく。
「………」
皆が部室から出ていくのをみてると水戸部が俺を読んだ。
ふと、さっきの日向の質問を思い出す。
「多分、愛なんだろうね」
「………?」
「何でもなーい!ほら、水戸部早く行こう!」
水戸部は、声を出さない。だから、皆水戸部が何を言いたいのか分からない。
でも、俺は水戸部が何を言いたいのかわかるんだ!
きっと、愛があるから!!
end
→あとがき