・*憧れの先輩*・
□俺のせい。・*南沢side*・。
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オレは放課後担任に呼び出された。
理由はサボリ。
あの担任は勉強に対してうるさく言う。
「受験生なんだぞ!?」とか「うるさいやつは帰れ」などいろいろうざったい。
そして今はその担任の説教が終って帰るところ。
この時間から部室に行くのは無理だろうと思ったからだ。
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タタタタ・・・・・・・・
誰かが走って行った。
南「・・・!?」
オレは目を疑った。
なぜならあいつは花道貴方だったからだ。
貴方「ハァ・・・疲れた・・・」
立ち止った貴方に近づき声をかけた。
覚えてる?と・・・
貴方「・・・ぇ・・・」
一瞬時間が止まったのかと思った。
オレはなぜか笑えてしまいその場を後にしようとした。
貴方「あのぉ!!・・・名前・・・!!」
オレは戸惑ったが口が勝手に開いていた。
南「・・・南沢篤志。
・・・・・・・・・・・・・・
サッカー部・・・」
なぜか分からないがサッカー部と付け足していた。
そして下駄箱へと向かった。
涙が出そうになっていた自分におどろいた・・・。
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3カ月前、オレは貴方に呼び出された。
貴方「あ・・・あの・・・・・
私、先輩の彼女になりたいんです・・・!」
なぜか涙目になっていた貴方。
可愛くて仕方なかった・・・。
すぐにでも返事がしたかったがなぜか明日言うと言ってしまった・・・・
貴方「!!・・・明日・・・・ですね?分かりました!・・・・
まってますね!!私!!」
明日とか言われたら断られたみたいだよな・・・
ごめん・・・ごめんな・・・・
貴方・・・。
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次の日、オレは待ち合わせ場所の公園へ行った。
いない。
その時救急車が大きなサイレン音とともに公園の前を通り過ぎて行った。
救急車は公園の向こう側の家の前で止まった・・・。
南「貴方の・・・・家・・・・?」
オレはまさかと思いながら走った・・・
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「女の子じゃん・・・!!」
「うちの学校の子だよね!?」
「花道さんじゃん・・・!!!」
・・・・!!!
一番聞きたくなかった名前が飛び出してきた。
南「・・・!!ちょっとすいません・!」
オレは人込みをかき分け前に行った。
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そこには頭から血を流した少女が担架で運ばれている光景があった・・・。
南「貴方!!!!」
オレの声は届かず、救急車は走りっ去った。
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南「貴方・・・・」
オレがあの日返事しとけば・・・・!!
貴方は・・・・・!!!
もしあの日・・・「付き合おう」って・・・・言ってたら・・・
南「・・・・っクソ・・・!!!!」
オレは思いっきり下駄箱を殴った。