・*憧れの先輩*・

□霧野先輩
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次の日のあさ、私と先輩は一緒に登校している。

葵「おはようございます!先輩!


おはよ!貴方!」


葵が元気に現れる。
昨日のことはメールで話した。おめでとうと言われてうれしかった。

貴方「おはよ。葵」


南「おーす」

また気の抜けた挨拶・・・。


葵「先輩!あんまりだらしなくしてたら貴方がどっか行っちゃいますよっ」


葵が半笑いでからかう。


南「・・・!!それは、だめだ」


急に姿勢をただした先輩に驚いた。

というか面白かったので笑ってしまった。


南「おまっ・・・・何笑ってんだよ」


真顔で言われるとキツイ

でも。


貴方「・・・っぶ・・・!!ふふっ」


笑える。


南「なんだよ!?//////////」

照れているのか何なのか知らないが顔が赤い。
それを私が指摘したら先に行ってしまった。

私はすぐさま追いかけ、先輩のかばんの紐をつかんだ。

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一時間目は体育をした。

バレーボールをした


・・・が。


思いっきりボールに振り回されてトスもろくにできなかった・・・。

貴方「はぁ・・・駄目じゃーん・・・」


その時、危ないっという声がきこえた。

それと同時に私をめがけて豪速球が飛んできた。

貴方「!!??ふぇ!!??」

私はわけも分からずとりあえず両手を上にのばして防ごうとした。


・・・・・・・・・・・・・・・


貴方「いっっったぁぁぁぁぁ!!!!!!」


手を伸ばしたと思ったら指に激痛が走った。

私はその場にしゃがみこんで痛い痛いと言い続けた。

すぐに先生が飛んできて私は保健室に連れて行かれた。

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先「はいできた!」

保健の先生が包帯を止めたテープを切ってそういった。

先「ところで、あなた昨日も来たわよね…?」


貴方「ぁ・・・・。はい・・」

私は包帯が巻かれた指をさわりながらそう答えた。

先「常連にならないでよ?気をつけてね」

貴方「はい・・・以後気をつけます」

私はありがとうございましたと言って保健室を出て行った。

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昼休み、私は包帯のせいで持ちにくくなったはしを頑張って使い、お昼ご飯を食べた。

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葵「もう痛くないの??」

心配そうに言う。

貴方「うん!ちょっとまだ慣れてないけど」

包帯を見せて言った。

葵「そっか・・・。でもすぐ治るんだから大丈夫よ。

あ。霧野先輩だ・・・」


葵が入口を見て言う。

貴方「え?あ・・・ホントだ」

そこには入口でキョロキョロとだれかを探している霧野先輩がいた。

その時、先輩と目が合い、手招きをされた。

*****

貴方「どうしたんですか?先輩?」

霧「手、大丈夫か?保健室にいるの見えたからさ…」

私の手を見て心配そうに言う.

貴方「それはご心配をおかけしました・・・。


もしかしてそのために来てくださったんですか・・・!?」

私は今気づいて問いかける。

霧「う〜ん。まそんな感じ」

先輩がまるで女の子のようにニコッと笑う。

私も笑って有り難うございますと言った。

貴方「先輩、優しいんですね!」

思わず顔を赤らめて言う。

その時、南沢先輩のすねた顔がなぜか頭に浮かんだ。

貴方「・・・ぁ」

私は少し下を向いた。

霧「・・・南沢先輩だろ」

すこし笑った顔で言われた。

貴方「(心読者!!??)・・・!!!



てか、なんで私たちのこと知ってるんですか!??」


なぜ先輩が知っているのかが分からず少しパニック状態になってしまった・・・・。


霧「なんでって、君の横にメール魔がいるじゃないか」

貴方「・・・メール魔・・・



・・・・・・・・!!葵!?」

私は葵の顔を若干睨む。


葵「ぁはは・・・。だって〜話したかったんだって―」

葵はそのあとごめんごめんと付け足して舌を出した。


貴方「もー。やめてよ!」

少し頬を膨らませて葵を見る。

霧「まぁまぁ。オレは誰にも言ってないからさ。
て言うか、隠す必要あるのか?」


貴方「・・・あー・・・。ぃゃ・・・(先輩と付き合ってるなんてみんなが知ったらからかわれること間違いなしじゃん)」

霧「ま、ご自由にって感じかな?
じゃあな」

またまた可愛い笑顔。

霧「あぁ!神童には言っておいたぞ」

先輩がドアの横から顔だけ出してそう付け加えた。

貴方「な・・!言ってないって言ったじゃないですかー!!」

まさかキャプテンに知られているとは思っていなかったので顔を赤らめた。

もう誰も知らないよね・・・と思いながら私は5時間目の用意をした。

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