**片思いのその先**
□〜家族の温もり〜
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〜精霊挺十番隊隊舎〜
『今日は、みかちゃんの現世長期滞在任務の日なんです……』
ふわふわの長い淡い桃色の髪を靡かせながら穏やかに話す零番隊副隊長兼補佐役で御影の姉、巫女宮千影。
ランギク「あらあら、妹LOVEの御影からしたら大変ねぇ〜」
「あら、これ美味しいv」とケーキをほうばっている乱菊。
『はい…』
『これは私事ですけれど…一年間もみかちゃんを御写真におさめることができないと思うと悲しくてどうにかなりそうですわ (><*)!!』
カメラを抱きしめながら残念そうに話す
シロ「そんなことでいちいち此処にくるんじゃねぇよ…」
山になっている書類を書きながら呆れ顔で言い放つ。
ランギク「そんなこと言って〜、隊長だって淋しいんじゃないんですかぁ?(笑)」
シロ「なんで、俺が淋しがるんだよ……」
ため息をつきながら呆れていれば、
ランギク「だって、御影隊長は隊長と雛森の師匠じゃないですかぁ〜」
フォークで日番谷を差しながら答える。
シロ「それは昔の話だろうが…、今じゃ話すこともあんまねぇよ。
それに雛森の場合、姉の様に慕っていたの方が正しいだろ・・・」
『けれど冬獅郎君、いつもみかちゃんの後をついて行かれては森で迷子さんになられていたではありませんか**」
千影はほんわかした表情で爆弾発言を放つ。
シロ「Σなッ…?!//」
日番谷は一瞬で顔を真っ赤に染めた。
ランギク「プッ)隊長ぉ〜アハハハハ!!!」
乱菊はお腹を抱えて爆笑していた。
シロ「み、巫女宮ッ!!//テメェ、そんな昔の話をベラベラしゃべるな…!!///」
ランギク「お、お腹いたい…アハハハ」
シロ「松本、テメェは笑いすぎだ!仕事しろッ!!!!!!!」
シロ「あと、冬獅郎君じゃねぇ…日番谷隊長だ!!」
後に付け加えながら怒りに任せて筆をおる。
…――――――――
ランギク「そういえば、珍しいわね〜」
『何がでしょう?』
ランギク「千影が大好きな妹の長期任務だってのに」
シロ「見送りはいいのか?」
いつもの 千影ならこんなのんびりと、お茶をすすってなんかいるわけない
だからこそ、二人は不思議に思っていた。
ランギク「ま、まさか初の喧嘩ぁ〜?」
『私達でも喧嘩くらいしたことはありますよ(クスクス』
『ですが今回は喧嘩ではなく、任務が重なってしまって・・・
なので、桃さんに御願いしましたの。』
ランギク「なるほどねぇ〜」
シロ「その任務って何なんだ?」
御影は真剣な眼差しで述べた
『一護さんほどの霊圧ではありませんが、高い霊圧を持つ少年の警護及び霊圧コントロール指導です…』
シロ「まさか、ここ最近現世任務の隊士が何人も殺られているあれか……」
『零番隊ならだれでも良かったのですけれど…』
『みかちゃんがルキアさんみたいに対処しきれず死神化させる可能性を避ける為、にと御自分で志願してしまいましたの』
ランギク「なるほどねぇ〜、 御影隊長は相変わらず優しいわね、」
顎に手をあて、真剣な表情をした
シロ「また、昔の様に最悪な結末にならなきゃいいがな……」
『そうでしょうか、案外私達の予想を覆してしまうような結末にして下さるかもしれませんよ(クスッ』
シロ「お前はのん気だな…」
『クスクス**』