novel

□【※豪円】うそ、だいすき
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うそ、だいすき。

円堂視点。


この瞳がすき。
豪炎寺が、オレを抱こうとしている時に見せる、獲物を捕らえる肉食獣のような、この瞳が、すき。

「んっ!あっ、はぁっ!ごっ、えんじぃ!!」
後ろから顔も見せてくれないで、豪炎寺は俺のを扱き上げてくる
それだけで、気持ち良いのに
豪炎寺は爪でオレの先っぽをガリッと引っ掻いてくるから、オレはもう視界がスパークして、頭の中で星がピカピカと激しく光だす
「んああっ!!やっ、やっ!!それ、それやらぁって!!!ゆったっ!!ゆったぁっ!!」
「そんな事言って、円堂さっきお前軽くイっただろ?」
「そ、そんなことな、ない。ーーーーっはあぁ!!」
そう言った瞬間に豪炎寺がまたグリリッと先っぽを爪で抉ってきた。
「そんなことないのか?こんなにしているのに。」
豪炎寺がわざとらしくオレから溢れ出た沢山の液で汚れた手のひらを目の前に出してきた。
「っ!?や、やだ、そんな、そんなの見せるなよっ」
「見せなくてはわからないこともあると思ってな。」
「わ、わからないかも知れないけどっ!し、知りたくないって!!」
「じゃあ、やめるか。」
「え………?」
や、やめる?
「な、何を?」
「この行為だ、俺は別に構わない、円堂が嫌なことを無理にはさせたくないからな。」
う、そだろ?
だっ、だって、オレもう身体、スッゴい熱くて、おかしくなりそうな一歩手前なのに
ナカだって、さっきから欲しくて、仕方なくて、疼いちゃってるのに…………
豪炎寺はティッシュで手のひらを拭いているし
ほ、本当に、やめちゃうのか?
「ご、豪炎寺」
「何だ?」
「ほ、本当にやめるのか?」
「あぁ、嫌なんだろ?」
「い、嫌………でも、ないけど…………」
「なんだ?はっきり言ってくれ、わからない。」
ぐいって、豪炎寺の顔が俺のすぐ近くへくる
あの瞳が、オレを捕らえて、離さない。
頭、溶けそう。
どんな愛の言葉より、どんな贈り物より、この瞳で見つめられる方が、オレは多分、嬉しいんじゃないかと思うくらい
心がドキドキってうるさくなって、下の方に熱が走って、ナカがズグッと動いた気がした
「だ、だから………」
「だから?」
「っ〜!」
その瞳で、そんな風に尋ねられたら、オレ、オレ…………ッ!
「………うそ、だからっ」
「ん?すまない、よく聞こえない、もっとオレに聞こえるように、はっきり言ってくれ。」
〜っ、絶対わかってる癖にっ!
「嫌じゃない、から、つ、続けて、」
そう言った途端に豪炎寺に押し倒されて、キスされた
「んっ、ふ、んぅ…………」
「溶けてるな、顔。」
「言うなってばっ!」
「でも嫌いじゃないだろ?」
「嫌だよっ!」
「…………ほぉ、そうか、」
「うっ!」
また、あの瞳。
ずるい、ずるいって
そんな意地悪な瞳されたら。
「うそ、すきです…………」
素直になるしかないじゃんか
「良く言えたな。偉いぞ、素直になるのは良いことだ」
「やっぱりわかってたんだなっ!」
「当たり前だ、俺が円堂のことを知らないわけがない。」
「わかってんなら言わせるなよっ!」
「言わせた方が円堂も嬉しいし、俺も嬉しいから一石二鳥じゃないか。」
「そっ、そうかもしんないけど…………」
心臓に悪いって…………
「ほら、円堂もう挿れるぞ」
「え!?もう!?」
「あぁ、慣らしてないが、ほら」
「んっ!!」
豪炎寺の指がいきなり三本突っ込まれた
「散々苛めたからな、柔らかくなってる」
「い、言うなよっ!あっ、あぁ!んっ!!ん!」
「とんだ身体になったもんだな。」
「ご、ごえんじの、あっ!、せいっ、だからぁっ!!」
「確かにそうだな、じゃあ、責任もって可愛がるさ。」
いきなり、指が引き抜かれて、豪炎寺の熱いのが迷いなく入ってきた
「んあぁあっ!!」
「くっ………流石にまだきついか?」
豪炎寺のが、入って、オレのナカ、痛いくらいに気持ち良い…………
「だ、大丈夫、だから、もっと、してくれ、ごえんじ。痛くして、いいから」
「痛くして下さいの間違いじゃないのか?」
「ーっ!馬鹿っ!大嫌いだ!」
「………」
「………うそ、だいすき。」
「あぁ、知っている。俺もだ。」
そう言って豪炎寺は優しいキスをくれた
意地悪な豪炎寺もすき。
優しい豪炎寺もすき。
たまに認めたくないくらい。


うそ、だいすき
END

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