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□お兄ちゃん疑惑
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とりあえず、よろしくやってくれるみたいなんで
千鶴ちゃんの部屋に転がりこんで約半刻。


僕と千鶴ちゃんは中庭の縁側?でお茶をしている


春が終わり、ぽかぽか陽気な感じが一番好きだ
そう、まさにこの時が。



まだ湯気が立っているお茶をずず、と飲んでいたら
千鶴ちゃんが話しかけてきた


「それにしても似てますね。」

「何が?」

「え、だから維香さんと沖田さん」








かちーん、ぃーん、ぃーん…


今の状況を音で表すならこんな音であろう


「………いや、若干違うよ…」

「あはは(若干、なんだ)」



「うーん。
例えば
当たり前だけど女だし
僕の方が背が低いし、髪は若干長い、若干目が「若干でしょ」…うげ」

後ろを向いたら、お兄さんがいた…幽霊か何かで?

「双子みたいですね」

「「嬉しくないよ」」



「ってか君誰?」

そう言えば名前を聞いてなかった気がする

「僕は沖田総司だよ」

「こうゆう時、なんて呼べばいいかな?」

「今まで通りお兄さんでいいんじゃない?
…お兄ちゃんでもいいけ「却下」」

ずかずかと僕と千鶴ちゃんの間に入ってきた…くそ、千鶴ちゃんは渡さないよ


「それじゃ、皆さんが勘違いしてしまうんじゃ…」

「どうせこの人の事だから
皆の驚いた顔を見たいだけでしょ」

「やだなぁ、そんなことないよ

なんなら、“総司さん”は?」

「じゃあ無難に沖田さんで」




その後、千鶴ちゃんが黒い美人さんに連れさらわれてしまった



(一回くらい名前で呼んでほしいな)(僕がそんなことしたら沖田さん死にますよ?)(ははっ、やっぱ面白いね維香ちゃん)

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