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□two
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「「あれ?椎葉さん/ちゃん」」
「びくっ!!」
お菓子をもきょもきょしていたら、後ろから声をかけられた
「椎葉ちゃん、久しぶりやなぁ」
「ふるふる(んなことないさ)」
近寄ってくる白山君…あれ?白川君?に来んなよアピールをするがまるで意味なし、捕まりました。
「俺のこと、忘れてない?
ってかその手離してあげなよ、白石君。」
そういって今だに口の中がもごもごしている私を助けてくれた幸村君
あれ?これ感謝していいのかな?怖いんだけど
ってかまた名前間違えた、
白川君じゃなくて白石君ね、呼びたくないけど。
「あ、椎葉のねーちゃん!!」
私の触角が反応した、
ちら、と声の主をたどれば
「は、ひんひゃん(あ、金ちゃん)」
癒しを見つけました。
*
なんやかんやで夜、勝手に侍君に預けていたペンダントをすっぽり忘れていたので、侍君がいるであろうコートへ行った
「ぅ…!!」
なんだか叫び声が聞こえる…何々?乱闘?
「危ない!!」
明かりの消えたコートに近づいてキョロキョロしていたら、侍君の声が聞こえた
「は?……っ!!」
ひゅんーっ と目の前に飛んできたボール、
目の前が真っ暗になった。
*
ぱたり、と倒れる維香。
慌てた越前が駆け寄ろうとするが
それよりも早く、さっきまで攻撃をしてきた奴らのリーダーが維香に近づいた
「やめろ!!」
越前のその言葉に、動きが止まった
「お前は、こいつのなんだ」
「…は?」
いきなりの質問に驚いた
何か…それは維香との関係であろう
「先輩と後輩だけど」
「へぇ」
その答えを聞いた奴は、
維香を抱えあげた。
「!!…まさか、そいつ…」
途中からやってきて越前の隣にいた男が
抱えられた維香を見て固まった
「命拾いしたな、おちびちゃん…」
「ちょっと、まだ話が…」
終わっていない、そう言おうとしたが
反対側から自分達を呼ぶ声がして
反射的にそっちを向いた
(何があったんだっ!?)
(椎葉先輩が…さらわれたっス)
(なんやて!?)
(…(誰なんだろ、あいつ))
振り向いたら、奴らと助けてくれた男は消えていた。
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