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□思春期?なにそれおいし(以下略)
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てきとー



「で、こいつはなんだ」

「…蜻さまが連れてきた…名前は、維香 火車の祖先返り」

「…む、」

金曜日の夜、カルタは突然俺を呼び出した
何事かと駆けつければカルタに抱きついたままこちらをじっと見る少女がいた

火車って言えば、猫の妖怪だよな?







「…髏々宮サン、この子食べれる?」

初対面で食べれるだと?
ぴしり、と俺の中で何事かが固まった

「…煮れば食べれ「ないからな⁉」」

「えー。」

ジト目で見てくるあいつははぁ、とため息をついて俺に近づいた

「あー、始めまして。
維香です。
変態に拾われました」

…手を差しだした維香、とかいう奴はにこりともせずさらりと言った

「あなたも私と同じように虐められたと聞きました、同情します」

「お、お前も大変だったんだな」

棒に括り付けられたり、肉食動物と戦わせられたり…

「あ、私はそうゆうのじゃなくて…」

「…蜻さまは維香が好き。」

「例えば…餌をやるとかで口移ししようと迫ったり、

勿論殴ったけど

また寝ようとすると
寒いだろう雌豚、とか言ってシーツにくるまされて抱き枕にするわで…はぁ、なんかダメ悪寒がしてきた。」

「ありがた迷惑だな、それ」

つかよく恥ずかしいことできるな…いや、あいつならやりかねない

ひとりでにうんうん、と頷いていたら

カルタが俺の服を引っ張った

「…蜻さまが、渡狸に預けるって」

「「え。」」

柚乃と声が被った

いやそれより、だ‼

「なんで俺なんだよ!第一、俺は不良だからなっ、そんなこと」

「にゃあ」

ない、と言おうとした。

だけどそれより先に猫の鳴き声で俺は口を閉じた

「維香?」

「にゅ、(うん)」

何時の間にか猫の姿になった維香


「じゃあ私は、行くから…お願い、してもいい?」

「し、しょうがねーなっ」


「えー、なんだそれ ツンデレ?」

「喋れんのかよ」





(まぁ、小動物同士仲良くしようや)(べ、別に仲良くするつもりなんてねぇからな⁉)(…うるうる)(そ、そんな目で見んなぁぁぁあっ)(…渡狸が葛藤してる)

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