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□さらば休日
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ぺらり、ぺら

開けた窓から風が来て、髪をほんの少し揺らす

本のページをめくっては並ぶ文字の羅列を追い、まためくる

この繰り返しを幾分かして少女はぴくりと眉を動かしたーーーーーー





重い、重すぎる

久しぶりの休みで部屋でゆっくり読書をしていた






は、ず、な、の、に。

どうしたことか、気づいたら太ももに違和感があった

膝になんか乗せてたっけ?



何かと下を向いたら…頭があった


へ、頭?








((((;゚Д゚)))))))ワナワナワナワナワ((ry


「なななっ⁈」

なんであなたがいるんですかヴィンセント様‼

あなた今日は一人にして欲しいから休みね、って言ったじゃないですか⁉
なにこの気まぐれさ‼



「…はぁ。」

一体何をやっているんだ私、
ついこの間まで何をしていた?
パン屋だよ、かの有名なskydenishだよ ちなみにあそこのクロワッサンが大好きですっ毎回つまみ食いしてましたチーフごめん。

って何今更懺悔してんの、馬鹿か。

「うん、維香は馬鹿だね」

「そうかもねぇ…って、勝手に心読まないで下さいっ」

「世間で言うモロ出だったよ」

「やべぇ

ってか退いてください
私は今読書中です
休みなんだから休ませろよ」

「やだよ、
最後のは何かな」

「すんません調子乗りました」

ってか麗しのエコーちゃんどこよ


この人がいる限り、ゆっくりできないな
そう思って私は本を閉じた

ら、突然腕を掴まれた
掴む奴はただ一人 掴んでいる腕の持ち主をみたら、満面の笑みでこう言いのけた


「じゃあ耳かきして、維香」

「え。」

こうして私の休日は消えていく





「てか、なんで一人にして欲しかったのにここに来たんですか」

「一人は一人で淋しかったんだよ」

「ガキですか」

「だって維香あったかくて寝心地良いんだよ?」

「遠回しに肉が多いと言いたいのか」

「…すー。」







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