声俳優学園

□入学式
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入学式










入学式当日。私は新しい制服を着て学園へ向かった。


『入学式なのに遅刻しちゃうよ〜。ま、少しだけなら大丈夫かなw』


などと、甘い考えをしていた。走っていた足を止めてゆっくり歩いていると後ろから叫び声が聞こえた。


「うわっ!急に歩くな!ぶつかるぞっ!!」

『へ?Σうわっ!』


いきなり見知らぬ人がぶつかってきた。


『いててて…大丈夫ですか?山田さん家の塀に激突していますが…ι』

「お前のせいだ!…って、早く行くぞ!入学式に間に合わなくなる!!」

『は、はいっ!!(なんだこの人は…)』


学園に向かって走っている途中、私は口を開いた。


『私はっ…威薔薇 沙羅っていいます!あなたの名前は?』

「俺は関 智一だ。よろしくな!」

『関さんは、何年生なんですか?』

関智「俺は一年s…『あっ!私も今日ここに来たばかりなんです!』…」

関智「沙羅!同じクラスになるといいな!」

『そうだねっ!』


なぜかぶつかった人と意気投合してしまったwそうしている内に学園に着いた。


『ハァ…ハァ…久々に走ったぁー!』

関智「なんとか間に合ったな。…よし、行くか。」


体育館の中に入ると、とても騒がしかった。そして、もう一つ気が付いた。


『…ねぇ、関君。』

関智「智一でいい。何だ、沙羅。」

『ここって…男子ばっかりなの?』

関智「…そうだが?」

『き、聞いてないんですけどぉぉぉぉぉ!!!』


私は思わず叫んだ。すると、いきなり静かになる。私は携帯を取り出した。


『お母さんに言ってやるぅぅぅ!!』

関智「お、落ち着け!言うのは後からにしろ!」


私が暴走していると、後ろからスーツを着用し、メガネをかけた人が来た。


「遅れてすみません!(って、何この空気…ι)」


私は振り向いた。すると、そこには…


『あ、あなたは…』

「?」

『森川 智之さんですか!?』


きょとんとした顔で返事をした。やっぱりそうだっ!!
私はまた正面を向き、ぺこりと頭を下げる。


『お…お騒がせいたしました…。入学式やりましょう!』

森川「…そろそろ終わりだね。ってか君、何で俺の名前をフルネームで知ってるの?」


私達は遅刻者扱いで、一番後ろに座らされている。森川さんがボソッと聞いてきた。


『実は昨日、パンフレット読んだんです。教師の所に名前と写真がありましたから。』

森川「そっか。そういえば君の名前は?まだだったよね?」

『私は―「以上!入学式を終了します!生徒の皆さんは、クラス表を見て教室に入るように!!」…あ…ι』


森川さんは、ため息を一つついて、イスから立ち上がった。


森川「また後で会おうか。じゃあ、俺はこれで。」

『はい!……はぁー』

関智「ため息ついてる場合じゃないだろ。クラスのやつ、見に行こう。」

『そうだねー。って、引っ張らないでよ!』


智一君にズルズル引っ張られながらも、私達は体育館を出た。
 

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