Axel Cafe
□始まり
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始まり
『そろそろアルバイトしなきゃな…』
そうつぶやく私は如月 沙紀。今まで面接とかしてきたけど、どれも不採用。
がっくり肩を落としながら、町をぶらついていると、いきなり声をかけられた。
「あの、ちょっといいですか?」
『アンケートなら答えませんよ。』
顔も見ずに踵を返すと、その人は必死に止めた。
「そうじゃないんです!とりあえず、話を聞いてくれませんか?」
私はその人の顔を見た。その人はスーツを着こなし、メガネをかけていた。
『(なにこのイケメン…//まさかホスト?いや、今は真昼だぞ?あれ?ホストに昼も夜も関係ないか…)』
「あの…話聞いてくれませんか?そんなに時間は取りませんので…」
『あ、すみません。どんな話なんですか?』
私達は近くの公園のベンチに座った。そして、話をする。
「申し遅れました。こういう者なんです。」
『ありがとうございます。何々…"Axel Cafe"…社長!?』
「"Axel Cafe"社長の森川智之です。あなたにスカウトに来ました。」
『社長直々に来たのですか。スカウトって事は…』
思わず森川さんの顔を見る。真剣な顔をして、こう言った。
森川「単刀直入に申します。この"Axel Cafe"で働きませんか?」
森川さんのまっすぐ見る瞳に魅入られた。私は少し驚いたが、すぐに返事した。
『はいっ!私、働きたいですっ!』
森川「よかった。今、時間大丈夫かな?」
森川さんは微笑んだ。私は即答した。
『大丈夫です!超ド級が付く程暇ですから!』
森川「じゃあ、行こっか。」
『はい!』
仕事が見つかったのと、森川さんに一目惚れした私だった。