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□不気味なこと
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「な、何これ…。てか…」

あたしは今自分の部屋の前にいる。
そう自分の…

「なんじゃこりゃあぁぁぁー!!!!」

生花で綺麗に彩られた階段、玄関の扉。
だれがこんなことを…。
まさかあの大家さんがこんなことをするはずがない。
玄関の前でうろたえていると、まさに今考えていた人物、大家さんが後ろからぬっと現れた。
…ことにあたしは気付かない。

「あんたねぇ〜…」

「ひっ!!」

「近所迷惑って言葉を知らないのかい!?」

「ご、ごめんなさいぃぃぃ〜!!」

と叫んだらお尻を叩かれた。
実は大家さんはアクエリアス並みに恐い。
お仕置きの仕方も一緒だ。
まぁこれをアクエリアスに言ったらどんな目に合うかわかったもんじゃないが…。

永遠とお説教が続く中で、話しが一旦途切れたことを機に、あたしは慌てて話を変えた。

「あ、あの、大家さん、この花のアートはどうしたんですか?」

「あ?これかい?これはあんたの知り合いがだやったことだよ。あんたが喜ぶだろうからって。なんだ、聞いてないのかい?」

「え、えと…全く…」

そんな知り合いいたっけ?といくら思い巡らせてみても、その人物に行き着かない。
首を捻っていると、大家さんが言葉を続けた。

「なんだい、知り合いじゃなかったのかい?イケメンだったからてっきりあんたの彼氏かなんかだと思ったよ」

さらりととんでもないことを言われ、首を振って全力で否定する。

「か、彼氏なんていません!!」

「そうかい。じゃあ誰だったんだろうね〜…。名前も言わず立ち去っちまったからね〜…」

そう言いながら自分の部屋に帰っていく大家さんを見て、ほっと一息つく。

「本当に誰なのかしら…」

そんな疑問をかかえながらも、とりあえず家に入ろうと、痺れた足を引きずりながら扉を開けた。
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