マサキ総受け

□蘭マサ
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今日も狩屋から嫌がらせを受けた。

一体何がしたいんだ?
サッカー部を辞めてほしいとか
狩屋は俺のことを恨んでるとか
変な噂を聞く


「はぁ………」


よし、
思い切って訊いてみるか。

「狩屋。」

「き…りの…せんぱ…ぃ?」

驚いた。
あの狩屋が泣いている
一瞬、ドキッとした気が……
いや、それは無いな…多分。

「どうした?」

「グスッ…辞めないで…下さい」

「え?何をだ?」

「サッカー部を……」

いきなり何なんだ。

「俺、辞めるつもりは無いけど?」

「はっ?!
だって、キャプテンが…
俺が、いつも…霧野先輩に悪戯してて
うざいからサッカー部辞める、って
言ってて…」

「ふふっ、辞めるわけないだろ?
てか
お前は俺のこと嫌いなんだろ?
なんで
辞めるな、って言うんだ?」

「嫌いじゃないですよ……
この鈍感ピンク先輩」

「なっ!!!」

「好きなんです」

一瞬、思考回路全てが停止した
なに言ってんだ、こいつ

「先輩をからかうな」

「本気です」

俺は遊び半分で言ってみた

「本気なら俺にキスしてみろ」

「わかりました」

チュッ、と可愛いリップ音が響いた
嗚呼、狩屋は本気なんだな
俺はその気持ちに応えなきゃ

「俺も……マサキが好きだ」

狩屋は
ボムンッて音が聞こえそうなほど
顔を赤くした

「可愛い」

チュッ

俺は狩屋のセカンドキスを奪った

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