そうこ 


□めもlog
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『催涙雨』



「…雨か。」

「どうかしたのか、ルーク?」
「別に…」

「…あぁ。そういや、今日は七夕だったな。」

「なぁ…七夕の雨って、“催涙雨”っていうらしいぜ。」
「“催涙雨”?」

「おう。織り姫と彦星の涙が雨になったんだと。」
「へぇ…詳しいな?」

「テレビでやってた。それでさ…」
「どうした?」

「もしかしたら、嬉し泣きなんじゃねぇかって。」
「…は?」

「だって、宇宙に雲とかねーじゃん。だから、ぜってぇ会えてるはずだろ?そしたら、嬉し泣きに決まってんじゃねーか。」

「…ま、確かにな。そしたら、雲で逢瀬を隠してるのか?」
「そうに決まってんだろ!晴れてたら晴れてたで、見せびらかしてんだぜ?」

「なるほどな…雲の上でイチャついてんのか。」
「…まぁ、一年に一回ぐらい大目に見てやっても良いけどな。」

「そうだな。ま、俺なら年一なんてゴメンだけどな。」

「はぁ?どーゆーことだよ?」
「心配しなくとも、俺達は一年中イチャつけるっつーことだ。」

「っ!離せよ!」
「織り姫と彦星もイチャついてんだ。そろそろ、俺達もイチャつこうぜ?」

宙の恋人達に負けないぐらいの愛を君に。



おわり 
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