Pandora'sbox

□過負荷の少年と悪平等の話
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(息が詰まって行き詰る。接吻は酸欠を招く)



それは苦しい(クルシイ)ような、苦い(ニガイ)ような
おかしな感覚にも似てこれは何なのか尋ねたところでわかるのかもよく分からない。

「『息詰まっちゃうよ』」



「球磨川君、きみは僕まで平等に不幸にしてくれるんだね」
「『……』」

誰もいない教室でロッカーの上に肘を立てて座りながら安心院は悲しいような苦笑いをしている、
視線の先の男子は少し困ったような笑みを見せながら視線を泳がせて黙っている。

「無視しないでよ球磨川君、いつからそんなに釣れない奴になったんだ?」
「『言ってることがちょっとわからないな』」

とん、とロッカーから降りてゆっくりと球磨川に歩み寄る。
球磨川はわずかに後ずさるが並べてある机にぶつかり、行き詰まる。

「人間ってのは辛かったり怖かったりする記憶の方が残りやすいシステムになってんだぜ、勿論僕にも平等にそのシステムは適用されてる」

球磨川の前まで来るとゆっくりと手を上げてそっと頬に包むようにして手ではさむ。
視線をこちらに向けないままの球磨川をこちらを向くように強引に首を動かす。

「このさき生き続ける僕の記憶に、君にされたことしか残らないなんてさ。」

「きみは本当にひどい奴だぜ球磨川君」



(夢の中で僕にしたことを忘れたとは言わせない)


(このままきみを『即視』させてやってもいいんだぜ)











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後書きと言う名のh(ry
めだ箱は…めだ箱はみるだけで書くことはしないと誓っていたはずなのに!誰だデータにメモっておいた奴は!!
最後の即死はみたら死ぬ安心院さんのスキルです。本当に西尾維新先生のネーミングセンスには恐れ入る。
それはそうとなんで即死?って思いますよね、
これただの安心院さんの不幸話っぽい話で僕を不幸にしたんだしそれなりの代償を、みたいなのりで書きました
げんに小説内では安心院さんと球磨川君ばっちり目を合わせてるわけですから、
あ、でも「大嘘付」わすれてた…あと顔剥がされちゃうよ安心院さん

捏造ごめんなさい、oh

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