銀色のお嬢様
□眠いです。
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4時間目の終わりのチャイムが鳴ると謙也と白石は弁当を持って屋上に向かった。
途中で一氏、小春と出会った。
「あら、蔵リンと謙也くんやないの」
「お前らいつももっと早いやん、何かしてたんか?」
一氏が聞くと白石が答えた。
「先生の武勇伝長かってん」
「あの先生の武勇伝、どーも微妙何よなぁ」
白石に続いて謙也も苦笑しながら言った。
屋上についていつも座る場所に腰を下ろす。
そこに金ちゃんと小石川、財前がやって来た。
「飯や〜!」
「うっさいわ」
「急がんでも飯は逃げんで?」
バタバタと走りながら白石達の所にやって来た。
「お、そろたなほな、飯食おか」
白石が言うと皆各々の昼食を食べ始める。
皆で話をしていると勢いよく屋上の扉が開いた。
「っ、すんません、銀音先輩居てはりませんか!?」
「ごふぉっ!!し、翔太!?」
そこに居たのは弁当と、購買の袋を持った翔太だった。
「あ、兄貴!」
「銀音先輩知らん?全然見当たらんねん…」
「何や、急用か?」
謙也が聞くと翔太は困ったように答えた。